和歌山県で田舎暮らしをするならここ!おすすめの場所5選

恵まれた自然環境を持つ和歌山県は、田舎暮らしをするのに最適なエリアです。ここでは、和歌山県で田舎暮らしをする際のおすすめの場所についてご紹介します。
- 田辺市
- 御坊市
- 有田市
- 新宮市
- 海南市
エリアによって、さまざまな特徴や文化を持っています。充実した田舎暮らしをするためには、各エリアの違いについてしっかりと確認しておきましょう。それでは、5つのエリアの詳細をご紹介していきます。
田辺市

和歌山県南部に位置している田辺市は、近畿地方の中で、最大の面積を有しています。
田辺市には、海・山・川の大自然が広がっており、静かでゆったりとした田舎暮らしができます。夜には満天の星空を見ることもできるでしょう。
世界遺産に登録された「熊野古道」や「熊野本宮大社」といった歴史的な文化資材も数多く残っています。
また、温泉資源にも恵まれており、「龍神温泉」や「湯の峰温泉」を目指して訪れる観光客も多いです。スーパーやコンビニエンスストアも市内に点在しているため、利便性も良く、ほどよい田舎暮らしが実現するでしょう。
和歌山県田辺市についてもっと知りたい方は、田辺市定住支援協議会のサイト「SUMORA TANABE 山と海と川との暮らし、和歌山県田辺市に移住しよう」をチェックしてみてください。田辺市移住に関するお役立ち情報が満載です。
御坊市

御坊市(ごぼうし)は、和歌山県南北の中央に位置するまちです。
「花のまち・ごぼう」という愛称で親しまれるほど、花卉の栽培が盛んに行われています。とくに有名な花は「スターチス」や「かすみ草」で、全国屈指の出荷量を誇ります。
市内には「西日本一短い鉄道」である紀州鉄道があり、多くの鉄道ファンから支持されています。また、和歌山県のほぼ中心部にあるため、県内南北の両方にアクセスしやすいという点も魅力的です。
日高別院周辺の「寺内町」をはじめとした古き良き時代を感じられる街並みも残っています。
子育て支援にも力をいれており、第二子以降の0歳児がいる家庭に「在宅育児支援」として月額15,000円を支給する制度があります。また、第3子以降には子育て給付金を支給するなど、子どもを育てるのにネックとなる経済面のサポートが充実しています。御坊市は、子連れで和歌山県への移住を検討されている方にとくにおすすめです。
有田市

和歌山県の中部に位置する有田市(ありだし)は、海・山・川のある自然いっぱいのまちです。田園風景のひろがるまちなみは、のんびりとした田舎暮らしにぴったりな移住地です。
「有田みかん」の産地で、「タチウオ」の漁獲量が日本一です。みかんの産地というだけに、収納体験から独立するまでの支援を実施しています。「みかんが大好き」「みかんを育てたい!」と、和歌山県への移住を検討している方は、有田市がおすすめです。
有田市は移住者向けの支援も充実していますよ。
有田市移住サイト「Are:turn」では、気になる仕事や子育て環境のほかに、有田市のリアルなお金情報も紹介しているので、ぜひのぞいてみてくださいね!
新宮市

和歌山県の南部、熊野川の河口にに位置する新宮市は、広大な自然に包まれてのどかな田舎暮らしが実現するまちです。
川だけではなく、海に近いのも特徴で、イルカやクジラと触れ合える施設もあり、週末は家族連れでにぎわいます。
歴史文化が色濃くのこるまちでもあり、なかでも赤い鳥居が特徴的な「神倉神社」は多くの観光客が訪れるスポットです。広大な敷地を有している「新宮城跡」は、国の史跡にも指定されています。
また、新宮市では1年を通して郷土色あふれるお祭りが多数開催されています。
勇壮な火祭り「御燈祭り」は、山が炎で真っ赤に染まるほど、迫力満点なお祭りです。また、南紀随一の船祭り「御船祭」は、三重県境を流れる熊野川で開催される穏やかなお祭りです。新宮市の名物郷土料理「めはり寿司」は、一度は食べてみたい逸品です。
海南市

和歌山県北部の沿岸部に位置する海南市(かいなんし)は、1年を通して温暖で、「みかん」や「びわ」「桃」といったフルーツの栽培が盛んなまちです。
また、海の幸にも恵まれており、まちの直売所などでは新鮮なものが安く手に入ります。
海南市には、高速道路のインターチェンジを3つ有しており、自動車を使用して他県へアクセスするのにとても便利なまちです。
自然環境と利便性のバランスがとれた人気の移住地です。
釣り公園やスポーツセンターに遊具付きの公園などが点在しており、大人から子どもまで楽しめる施設も充実しています。
待機児童が0な点も、移住地を決めるにあたって大きなポイントとなるのではないでしょうか。
海南市の暮らしについてもっと知りたい!という方は、海南市移住促進パンフレット「Coming KAINAN」をチェックしてみてくださいね。海南市の暮らしや人々がたくさん紹介されており、移住後のイメージが沸くことでしょう。
和歌山県での田舎暮らしのメリットデメリット

和歌山県への移住を決める前に、メリット・デメリットについて考える必要があります。自身が和歌山県での暮らしにうまく対応できるのかをチェックするためにも、さまざまな視点で和歌山県を知ることが重要です。
それでは実際に和歌山県で田舎暮らしをするメリット・デメリットについてご紹介していきます。
メリット
和歌山県で田舎暮らしをする場合には、下記のメリットが挙げられます。
- 居住費が安い
- 先輩移住者が多い
暮らしていく上で重要な経済面でのメリットや、地域の人のあたたかさに触れられるといった声が多く見られました。それでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
居住費が安い
田舎暮らしのために和歌山県へ移住した場合、住む家の家賃が安いといったメリットがあげられます。
和歌山県の空き家バンクをのぞいてみると分かるように、大きな1軒家や店舗でも2万円ほどで借りられる物件があります。また、売買価格も5LDKで100万円といった住宅もあるため、築年数が経過していても、リフォーム費用に十分に当てられるほどの価格です。低価格で住宅を取得または賃貸をして、自分好みにリフォームやリノベーションをするのも移住の醍醐味ではないでしょうか。
自治体によっては、空き家の修繕費にかかる費用を補助する制度を行っている場合があります。和歌山県での移住地が決まったら、空き家バンクと合わせて移住支援を活用して快適な田舎暮らしのスタートを切ってくださいね。
先輩移住者が多い
和歌山県では比較的どのエリアでも移住者が多く住んでいます。移住前には、各自治体の移住相談窓口に問い合わせ、コミュニティを広げておくことで、移住後にもまわりのサポートを受けられるでしょう。
もちろんお互いに助け合う姿勢を忘れずに、ほどよい距離感を保つことも重要です。
「何も知らないまちに移住するのは不安」といった方には、移住者がたくさんいるというのはとても心強く、おおきなメリットといえるでしょう。
デメリット
和歌山県に移住する際は、デメリットについてしっかり把握しておくことが大切です。
以下の2つが和歌山県で暮らすことで発生するデメリットです。
- 電車の交通網が発達していない
- 台風被害や水害を受けやすい
和歌山県は、山や川、海などの資源も豊富なため、災害に合う可能性があるというデメリットがあります。
そのほか、「ショッピングが好き」「流行りのものはチェックしたい」という方にとって、大阪など都心へのアクセス環境に関わるデメリットも…。
悪い面もしっかりと考慮して、自身にとって暮らしやすいエリアなのかを見極めましょう。それでは、各デメリットについて解説していきます。
電車の交通網が発達していない
まず、和歌山県に移住する際のデメリットとして、電車での移動が不便な点があげられます。地下鉄や、新幹線の停車駅もないため、都心部から移住して来た方は、交通網の悪さに驚いてしまうかもしれません。
また、田舎暮らしをしたいと移住しても、時には大阪や京都などにショッピングに行きたいと考えた場合、電車での移動はなかなかの時間を要することとなります。大阪に高い頻度で行きたい方は、和歌山県内の北部だと比較的少ない時間で行けますが、南部はおすすめできません。
休日は大阪へ頻繁に出かける予定があるのか、田舎でゆっくり過ごすのか、移住後の生活を具体的にイメージし、自身に合った移住地を選んでください。
台風被害を受けやすい
和歌山県は台風の被害を受けやすいエリアであることがデメリットといえるでしょう。とくに南部は降水量も多く、台風の影響で深層崩壊や土砂災害などが発生したこともあります。
和歌山県は山々に囲まれているエリアがほとんどですが、平野には川が流れている場所が多いです。そのため、川沿いでの移住は、水害をもたらす可能性があることをしっかりと覚えておきましょう。
過去に大きな台風被害にあった和歌山県では、各自治体による風水害対策の強化や、洪水情報の拡充といった取り組みを実施しています。どの地域に移住するにも、自身を守るためには災害対策は怠らないようにしましょう。
和歌山県で支援制度のあるおすすめ自治体3選

「和歌山県で田舎暮らしをスタートしたいけど、どのエリアに住めばいいのか分からない」という方は、各自治体が実施している支援制度に着目してみてください。
下記の3つは編集部おすすめの自治体です。
- 和歌山市
- 紀美野町
- みなべ町
和歌山市での快適な田舎暮らしを実現するためにも、自治体の移住支援をうまく活用してくださいね。
和歌山市

和歌山県の北部に位置する和歌山市は、和歌山県の県庁所在地であり、中核市に指定されています。
和歌山市の中心市街地には、城下町の風景が残るまちなみが点在しており、和歌山城といった歴史的な史跡もあるなど、観光資源も豊富なまちです。また、北には泉山脈のみどりが広がり、西は海に面しているため、自然環境にも恵まれています。
一方で公共施設や医療機関も充実しているため、はじめて田舎暮らしをする方にも、挑戦しやすいまちだと言えます。
和歌山市が実施している移住支援制度をご紹介します。
・和歌山市転入型三世代同居・近居促進補助金
和歌山市外から転入し、三世代での同居または近居するための住宅取得およびリフォームの工事費用を一部補助する制度を実施しています。補助金額は、住宅取得やリフォームにかかった費用の10分の1で、上限は1戸あたり30万円です。
・「スカイタウンつつじが丘」割引販売
和歌山市の住宅街「スカイタウンつつじが丘」を購入する際、一区画につき50万円の割引を適用する制度です。
和歌山市外から転入した方、または3世代で同居される方を対象としています。詳細は、和歌山市の自治体ホームぺージをご確認ください。
・先端技術活用創業支援
AIやロボットなどを中核とした製品の開発や、先端技術を活用した新技術、新サービスの開発などの事業で創業する方に対して、補助金を支給する制度です。
補助金額は対象経費の1/2で、上限は200万円としています。
・わかやま市型移住支援金
和歌山県外から和歌山市に移住した方に補助金を支給する制度です。
和歌山県が運営している就職マッチングサイトで就職した方や、自分の意思で移住し、テレワーク勤務を行う方など、いくつかの支給要件があります。詳細は「わかやま市型移住支援金」で検索してください。
紀美野町

紀美野町は、和歌山県の主要都市近郊ながら、山や川などの豊かな自然を体感できるまちです。
紀美野町の中央を流れる清流貴志川では6月になるとゲンジホタルが舞う姿が見られます。
また、紀美野町は「星ふる里」と呼ばれており、とくに「みさと天文台」は全国でも有数の天体観測所だと話題を集めています。天気の良い日には、満天の星空や、7月には天の川が肉眼でも見れられるほどです。
紀美野町には移住のサポートを目的としたサイト「きみので暮らそ。里山で生活する、という選択。」があります。暮らしのイロハや紀美野町内の地区別紹介など、移住希望者の知りたい情報がぎゅっと詰まったサイトです。
移住の先輩も多くいるまちで、移住者交流会も開催されています。移住者が多いことから、紀美野町へ移住した際は、比較的スムーズに地域になじめるでしょう。
紀美野町では以下のような移住支援を行っています。
・移住相談1.2.3!
紀美野町には「ワンストップパーソン」の愛称で親しまれている移住担当の職員がいるそうです。気になる町内の案内や、先輩移住者さんと話す機会を設けるなど、紀美野町への移住に向けてバックアップしてくれます。
移住したいけど何からはじめたらいいか分からないという方は、まずは相談することから始めてみてはいかがでしょう。
・紀美野町定住奨励金
紀美野町に住民登録をし、定住する意思をお持ちの方を対象に奨励金が交付されます。
住民登録した方ひとりにつき3万円の交付となっています。1回限り有効で、50歳未満の方が対象です。
・紀美野町移住支援金
東京圏から移住した方を対象に支援金を交付する制度です。
世帯での移住は100万円、単身での移住では60万円が支給されます。詳細は紀美野町の自治体ホームぺージをご確認ください。
・紀美野町移住推進空き家リノベーション補助金
空き家を購入し、リノベーションや改修にかかる費用を一部補助する制度を実施しています。
補助金額は対象経費の3分の2以内で、限度額は100万円です。
みなべ町

みなべ町は、梅の生産量が日本一で、梅のトップブランドである「南高梅」が誕生したまちとして有名です。
山や川のほかにも、美しいリアス式海岸が特徴の海にも面した大自然を有するまちです。みなべ町の千里の浜はアカウミガメの産卵地としても知られています。
みなべ町にある木「ウバメガシ」を原料として作られる紀州備長炭は、良質な白炭で、その製造技術は、世界中から高く評価されています。
みなべ町では下記のような移住支援を実施しています。
・紀州材で建てる住宅支援事業
みなべ町に、紀州材を使用して住宅を新築または増改築・リフォームする方を対象に補助金を支給する制度です。
補助金を受けるには、棟上げの3日前までに事前の申込が必要となります。補助金は最高20万円です。
・みなべ町若者定住促進新築住宅取得支援事業補助金制度
39歳以下の方が、みなべ町に新築住宅を取得する場合にかかる費用の一部を補助する制度を実施しています。
補助金額は対象経費の10分の1で、上限は100万円です。世帯全員の住民票や住宅の平面図など必要書類の詳細については、みなべ町の自治体ホームぺージで確認してください。
・みなべ町空き家改修支援事業補助金制度
みなべ町では、空き家の改修工事にかかる費用の一部を補助しています。
みなべ町外から移住してきた方が対象で、補助金額は対象経費の3分の2、上限は80万円です。
まとめ

豊かな自然に囲まれた和歌山県は、本格的な田舎暮らしがしたい方にぴったりな移住地です。一方で、台風被害や、電車などの交通網が発達していない点には注意が必要です。
移住後に後悔しないためにも、実際に和歌山県を訪れ、自治体に相談するなど、事前調査をしっかり行うようにしましょう。満足度の高い田舎暮らしを実現してくださいね。