移住者から見た田舎暮らしの実態(マイナス面)

移住者から見た田舎暮らしの実態(マイナス面)

田舎暮らしの実態を知る上で、マイナス面について知ることは非常に重要です。
悪い部分を知らないまま移住を決めてしまった場合、移住に後悔してしまう可能性が高くなっています。定住できずに数年で田舎暮らしを断念する移住者もいるため、あらかじめ田舎暮らしに伴うデメリットを確認しておきましょう。以下は、田舎で生活する際の主なマイナス面5つです。

・田舎暮らしは都会の価値観が通用しない

・田舎ならではの密な人間関係

・自治会の会合やイベントの参加強制

・交通の不便さと娯楽施設の少なさ

・田舎暮らしは高い創造性が求められる

田舎は、都市部から隔絶されたエリアです。独自の価値観、人間関係、ルールがあり、都市部からの移住者にとって受け入れにくいことも多くなっています。生活のしにくさや楽しみの少なさなどもあるため、移住する際はその点も十分に覚悟して臨むことが大切です。それでは、各マイナスポイントの詳細について説明していきます。
自分が思い描いている田舎暮らしのイメージと比較し、理想と現実のギャップを近づけるように努力しましょう。

田舎暮らしは都会の価値観が通用しない

田舎暮らしの実態に、現地特有の価値観の存在が挙げられます。
田舎エリアは、非常に小さなコミュニティで形成されています。他の地域から流れてくる人も少なく、閉鎖的な雰囲気が特徴です。よその文化や人々と交わりながら生活する必要がなかったことから、田舎エリアには都市部にはない独特の価値観が残っています。
価値観が全く異なる環境で暮らす場合、馴染むまでに時間がかかる、移住先に上手く適応できないといった状態に陥りがちです。時に自分が持つ価値観を曲げることも必要になるため、精神的な負担が大きいというデメリットがあります。

田舎ならではの密な人間関係

田舎独特の濃い人間関係は、田舎暮らしに見られるマイナスの実態です。
田舎エリアは、都市部と比べると娯楽が限られています。そのため、近隣住民との交流を娯楽要素のひとつと考えている現地住民も多く、他人にやたらと干渉したがる傾向にあります。
プライベートなことを尋ねてくる、井戸端会議や噂話が好き、家の中に入ってくるといった距離感の近さが見られるので、「いろいろ詮索されているみたいで居心地が悪い」「自分のスペースに勝手に侵入しないでほしい」と不快感を覚える移住者が多くなっています。

自治会の会合やイベントの参加強制

田舎暮らしで目の当たりにする実態のひとつが、地域交流の強制参加です。
住民同士の絆や繋がりが深い田舎エリアでは、年間を通して頻繁に催し物が行われています。自治会の会合、奉仕活動、祭り、イベントなど、実施されている催し物の種類は自治会によってさまざまです。地域住民全員が参加することを暗黙の了解としているエリアも多いことから、自分の時間を確保しにくいという点に不満を感じる移住者が多くなっています。
田舎エリアでは、お互いが協力し合うことを美徳としています。

地域住民みんなで集まってひとつの事柄を成し遂げることに重きを置いている住民も多く、不参加の住民は非協力的だと判断されがちです。そのため、地域交流への参加は、現地住民と良好な関係を築く上での必須条件になっています。精神的なストレスが大きくなりやすいことから、田舎暮らしを後悔する層も多数存在しています。

交通の不便さと娯楽施設の少なさ

田舎暮らしの実態に、交通の便の悪さと娯楽要素の少なさが挙げられます。
都市部から離れた田舎エリアでは、公共交通機関が充実していないことが一般的です。電車やバスの本数が1日に数本しかない、バスのルートが偏ったエリアしか網羅していない、終電や最終バスが早いといったケースもあり、非常に不便です。

また、人里離れた田舎エリアは、道路の整備がされてないことも多い傾向にあります。
高速道路や有料道路が通っていない自治体も存在していることから、移動の際に不便さを感じてしまいがちです。尚、田舎暮らしをする際は、娯楽施設が少ない点にも注意が必要です。
都会には、カラオケボックス、ボウリング場、遊園地、スポーツ複合アミューズメント施設、動物園をはじめとするさまざまな娯楽施設が集まっています。バラエティー豊富な施設があり、休日の度に違った場所でお出掛けできるというメリットがあります。
一方の田舎エリアには、限られた娯楽施設しかありません。自治体によっては娯楽施設の数がゼロということもあるため、知らずに移住すると「遊べる場所が何もなくて毎週末することがない」「遊びに行くだけなのに最寄りの娯楽施設まで数時間移動しないといけない」といった事態に陥りやすくなっています。

田舎暮らしは高い創造性が求められる

田舎暮らしを始める際は、創造性を意識することが大切です。
生活における創造性とは、自分自身で考えてアイデアや解決策を生み出すことです。都市部から田舎エリアに移住する場合、気候、利便性、人間関係、物価をはじめとするさまざまな違いに適応していく必要があります。

そのため、移住先の環境にいち早く馴染むために模索し、「どうすれば自分がその地で快適に暮らせるか」「どのような工夫をすべきか」について常に考えることが非常に重要です。
創造性を意識しないまま田舎暮らしを続けても、自分の中で適応するための新たな価値観や考え方を生み出すことはできません。現地の生活に馴染むことが難しくなるため、田舎暮らしをスタートさせる際は気を付けましょう。

移住者から見た田舎暮らしの実態(プラス面)

移住者から見た田舎暮らしの実態(プラス面)

都市部からの移住者にとって戸惑う点も多い田舎暮らしですが、田舎だからこそ感じられるメリットもたくさんあります。田舎暮らしが自分に適しているか否かを見極めるためにも、田舎で生活するプラス面について検討してみましょう。
都市部から田舎へ移住した場合、以下のような実態を目の当たりにします。

・自然に囲まれる中でストレスが減った

・自給生活により無駄遣いが激減

・情報や物に振り回されなくなった

・騒音トラブルがなくなった

・都会よりも自由度の高い生活を送れる

田舎エリアには、都市部にない独特の環境があります。大自然が多いことから、精神的にも経済的にも快適な暮らしを実現することができます。
また、物や人が少ない田舎に移住することで、自分軸で自由に生きられる点もポイントです。騒音トラブルといった生活関連のデメリットとも無縁なので、都市部での生活に疲れている方にとって最適な移住先です。
それでは、各項目について詳しくチェックしていきましょう。

自然に囲まれる中でストレスが減った

自然環境の良さは、田舎暮らしが持つ大きな魅力のひとつです。田舎エリアには、手つかずの大自然がたくさん残っています。雄大な自然景観を見ながら日常生活を送れるため、都市部のような狭苦しさや窮屈さとは無縁の暮らしを実現できます。

また、緑に囲まれながら暮らすことで、精神的な健康効果を期待できる点もポイントです。森林浴には、副交感神経を高める作用があります。副交感神経が優位になることによってリラックス効果が高まるとされており、ストレスを効率的に発散させることができます。ビルに囲まれた都市部で暮らす場合、自然の癒し効果を味わうことは困難です。

「都会の生活に身も心も疲れ果ててしまった」「田舎に移住してストレスフリーな生活を送りたい」という方は、心身共に高い健康効果を期待できる田舎への移住を検討してみてはいかがでしょう?

自給生活により無駄遣いが激減

自給生活による支出の低減は、田舎暮らしに伴うプラスの実態です。自然豊かな田舎エリアへの移住を機に、自給自足生活を始める層が多くなっています。野菜や果物などを自分で育てられるので、その分の食費を節約できるというメリットがあります。

また、都市部のように物が多くない田舎エリアは、DIYに最適な移住先です。テーブル、本棚、ラックなどを自分で作成することにより、材料費以外の無駄な出費を抑えることができます。シンプルな田舎暮らしを楽しみながら無駄遣いを省けるため、無理なく節約したい方は田舎への移住を視野に入れてみましょう。

情報や物に振り回されなくなった

田舎移住の実態に、自分軸で暮らせる点が挙げられます。
都市部は、さまざまな情報や物で溢れています。目にするものや耳に入るものが多すぎることから、自分が本当にやりたいことや必要なものを見失いがちです。しかし、シンプルなライフスタイルが特徴的な田舎暮らしでは、余計な情報や物を自然にシャットダウンすることができます。

「自分が好きだからこうしたい」「自分はこれが正しいと思うからこうする」と自分の軸に沿って物事を決められるので、何かに左右されながら生きることをやめたい方におすすめです。

騒音トラブルがなくなった

田舎暮らしの良い点が、騒音トラブルと無縁の生活を送れるところです。
土地代が安い田舎エリアには、各家庭の敷地が広いという特徴があります。庭や畑などが住宅を取り囲むように設置されているケースも多く、隣の家と一定の距離を保つことができます。住宅同士が接近し過ぎていないことから、騒音トラブルが起こりにくい移住先です。

都市部で暮らす場合、隣近所との距離が近い住宅が大多数です。テレビや掃除機の音、音楽、犬の鳴き声などが響きやすく、常に騒音トラブルに巻き込まれるリスクを覚悟しなければなりません。「騒音トラブルに悩まされてストレスが溜まっている」「もっと騒音を気にしなくていい場所で暮らしたい」という方は、騒音トラブルが起こりにくい田舎への移住を検討してみましょう。

ただし、田舎暮らしをする場合も、集合住宅の場合は音が響きやすくなっています。騒音トラブルを防ぐ際は、古民家や一軒家などを選ぶのがポイントです。

都会よりも自由度の高い生活を送れる

田舎暮らしは、自由な生き方を実現したい方におすすめのライフスタイルです。
都市部のような忙しなさや慌ただしさがない田舎エリアでは、ゆとりある生活を送ることができます。何かに急かさせるような雰囲気を感じることもないので、自分らしくのびのびと暮らせる点がポイントです。

また、人口が多い都市部では、肩書や経歴で優劣が決められてしまう傾向にあります。失敗できないというプレッシャーや劣等感などを感じやすく、息苦しい生き方になりがちです。
一方で他人のスペックにあまり敏感でない田舎エリアの場合、肩書や経歴で他人を図ることはありません。等身大の自分でいられる環境なので、都市部よりも自由な暮らしを実現できます。

地方移住者の1ヶ月のリアルな生活費!

地方移住者の1ヶ月のリアルな生活費!

田舎暮らしの実態を理解する上で、生活費の情報は外せません。ここでは、生活費を5つの項目に分けて解説していきます。

・食費

・住居費

・光熱費

・自動車保険・自動車税

・趣味代

田舎でのおおまかな生活費を知ることにより、より具体的な移住計画を立てることができます。「田舎暮らしは生活費が節約できるって本当?」「田舎に移住したら今よりどれくらい生活費が浮くんだろう?」といった疑問を抱えている方は、これを機にしっかりとチェックしていきましょう。
では、5つの項目について詳細をお話ししていきます。

食費

食費は、田舎エリアの方が節約しやすいというのが一般的です。
第一次産業が盛んな地域に移住した場合、現地生産の食材を安く手に入れることができます。例えば、海の側では漁業、田畑の多い地域では農業、冷涼地帯では酪農というように、地域ごとに地形や気候を活かした産業が行われています。市場や直売所などで安価に購入することができるので、食費の節約を目指したい場合におすすめです。

具体的な1か月分の食費は移住先や家族構成によって異なるものの、1~2人暮らしで約3~4万円が相場となっています。ただし、移住先によっては、都市部よりも食費が高くなるケースもあるので注意が必要です。離島などのエリアでは、食品本来の代金に運送費が加算されています。

現地生産の食材以外はプラスアルファの金額を支払うことになるため、「思ったより毎月の食費が高くて経済的にキツイ」「わざわざ移住して田舎暮らしを始めたのに食費がむしろ高くなった」といった後悔に繋がりやすくなっています。

住居費

田舎へ移住することにより、住居費を抑えることができます。
エリア、立地、間取り、築年数などによって異なるものの、都市部から遠く離れた田舎では家賃1~7万円程度が相場です。田舎暮らしをする場合の住居は、主に空き家、古民家、アパートの3種類に分類されます。借り手や買い手がつかない空き家物件は、非常に格安で取り引きされています。

1万円台から貸し出されている物件も多く、中には家賃無料の空き家もあるのが特徴です。ただし、ボロボロの状態である可能性が高いので、事前に住宅の状態や設備をよく確認する、必要に応じてリフォームを依頼するといった対策が必須です。古民家で田舎暮らしをする場合、家賃相場は3万円台からというケースが多くなっています。

空き家よりも綺麗なケースが多く、安く快適に暮らせる点がポイントです。
また、アパートの家賃相場は幅広く、3~8万円程度が一般的です。立地や利便性が悪い物件は3万円台から募集されていますが、駅から近いなどの条件が付く場合は8万円台まで上がることもあります。ただし、都市部に近くなればなるほど、住居費は上昇します。
上記はあくまで都市部から離れた地域の相場であることを念頭に置き、自分のライフスタイルや経済状況に合わせて移住先や住宅を選びましょう。

光熱費

田舎で暮らす際の光熱費は、1ヶ月1万5,000円~2万円程度が相場です。
田舎暮らし=生活費が安いというイメージが定着しているものの、光熱費に大きな違いは見られません。むしろ、積雪量の多い極寒の地域では暖房費、蒸し暑い地域では冷房費というように、田舎に移住することによって光熱費がかさむ可能性も考えられます。

冷暖房の利用度が高いエリアで田舎暮らしを検討中の方は、事前におおよその光熱費を計算しておくのがおすすめです。また、田舎移住に伴って自給自足やガーデニングを始める際も、都市部よりも光熱費が高額になりやすい傾向にあります。農作物や花などの植物を育てる場合、日常的に水やりをしなければなりません。

畑や庭の規模が大きくなればなるほど水道費がかさむため、自給自足やガーデニングを始める際はその点に注意してください。
場合によっては、田舎の方が都市部よりも光熱費がかさむという特徴があります。田舎暮らしすることで逆に光熱費が高くなるという実態を理解し、移住先を決める際の参考にしましょう。

自動車保険・自動車税

田舎の主な交通手段は、自家用車です。そのため、田舎へ移住するにあたって、自動車保険と自動車税の出費が発生します。
自動車保険は、移住先によって大きく異なるというのが実態です。都道府県別の事故率と保険料は比例する仕組みになっており、選ぶ移住先によって保険料の負担額が変化します。

事故率が高いエリアでは保険料も高くなるので、田舎だからといって必ずしも自動車保険料が安いわけではありません。移住先を決める前に、各都道府県の自動車保険料の相場について調べてみるのがおすすめです。
尚、おおよその平均は、1ヶ月で2,500円~6,000円です。また、自動車税の納税額は、車の種類と購入した年によって異なります。

自動車税の支払いは1年に1回で、支払い額を12で割ることで1か月分の出費を計算することができます。
尚、乗用車よりも軽自動車の方が安い自動車税になっているので、車の維持費を節約したい場合は軽自動車を選択するのがポイントです。

趣味代

趣味代の実態は、どのような趣味を持っているかによって異なります。
登山、サイクリング、釣りなどが趣味の場合、都市部よりも田舎エリアの方が適した環境です。山や海に近い場所に移住することで交通費を節約できるため、都市部よりも全体的な趣味代を減らすことに繋がります。

一方で、車やギャンブルといったお金がかかる趣味を持つ場合、田舎暮らしを始めても趣味代を節約するのは困難です。都市部と同様の出費になるので、趣味代の節約を狙っている方は注意してください。
ただし、自然以外に何もないような田舎エリアに移住した場合は、そもそも趣味を続けられない可能性があることを覚えておきましょう。

「車の専用パーツを売っている店が近くに全くない」「近くにギャンブルできる施設がひとつもない」ということも多く、田舎移住を機にお金のかかる趣味をやめる移住者も存在しています。その場合は必然的に趣味代が浮くことになるため、生活費の大幅な節約になります。

田舎暮らしの実態が分かるオススメの本5選

田舎暮らしの実態が分かるオススメの本5選

田舎暮らしの実態をより詳しく知りたい方は、書籍を参考にするのがおすすめです。
田舎移住に関する書籍には、多種多様な情報やリアルな実体験が記載されています。他のツールとはひと味違った情報を得られるので、多方面から田舎暮らしについて検討することができます。以下は、田舎暮らしの実態を学ぶのに最適な5つの書籍です。

・『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』

・『田舎暮らし毒本』

・『生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択』

・『週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記』

・『週末移住からはじめよう:田舎に小さな家をもつ2拠点ライフ』

さまざまな立場や経歴を持つ人の田舎暮らしについて書かれており、自分に投影しながら読み進めることができます。各書籍の詳細をチェックし、自分にピッタリなものを手に取ってみましょう。

『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』

『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』は、清泉亮氏の著書です。自身も移住歴20年という経歴を持ち、東北地方から沖縄まで幅広いエリアでの移住生活を経験しています。都市部からの田舎定住者が少ないという実態に触れており、田舎暮らしに関するさまざまなデメリットを赤裸々に語っています。

「田舎への移住後も生き残るにはどんな選択をすべきか?」をテーマに、移住先の選び方、物件の探し方、地域住民との交流、コスト面における選択方法をイラスト付きで解説しているのがポイントです。実際に自分自身が移住者になったような気持ちで読み進められることから、田舎暮らしの成功率を高めることができる一冊です。

尚、各章のタイトルは、「田舎暮らしを決めるその前に」「理想の田舎に出会う秘訣」「後悔しない物件探しの秘訣」「知らないとヤバいお金の話」「複雑な人間関係がうまくいく秘訣」「都会の人には別荘地移住がお勧め」「田舎暮らしを快適にする7つの鉄則」となっています。

『田舎暮らし毒本』

『田舎暮らし毒本』は、田舎暮らしの現実や実態を隅々まで知りたい方におすすめです。著者の樋口明雄氏も都市部から田舎への移住者であり、田舎暮らし20年の実体験で感じたことを包み隠さず書き記しています。
各章は「移住前の段階」「ログハウス」「薪ストーブの話」「狩猟問題」「電気柵問題」「水問題」「他にも問題が山積み」「移住者と地元民」となっており、田舎暮らしで挙げられがちな問題点はもちろん、意外な落とし穴についても学べる一冊となっています。
「田舎暮らしの悪いところもきちんと知ってから移住するか決めたい」「田舎への憧れが強いからデメリットについても学んで冷静に考えたい」という方に最適です。

『生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択』

『生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択』は、田舎暮らし=仕事がないという問題点に向き合った一冊です。働くことを稼ぐための手段ではなく人生を楽しむための要素として取り扱っており、実際に田舎で楽しみながら仕事をしている23人の移住者たちのインタビューが掲載されています。

大きく4つの章に分類されており、各章のタイトルは「土地と人に、惚れました」「やりたいことが、ある」「住めば都、でした」「ここだから、やれる」です。シェフ、レストラン経営者、牧場オーナー、アートディレクター、ゲストハウス経営者、イラストレーターをはじめとする多種多様な仕事をしている移住者たちが、どのように田舎で働きながら人生を謳歌しているのかを読み解くことができます。

田舎移住後の仕事に関する不安を抱えている方は、『生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択』で選択肢の視野を広げてみてはいかがでしょう?尚、著者は小林奈穂子氏となっています。

『週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記』

『週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記』は、都市部と田舎の2か所で生きるライフスタイルについて書かれた一冊です。著者の馬場未織氏が都市部での子育てに違和感を持ったことを機に、平日は都市部、週末は田舎での生活をスタートさせました。

東京で生まれ育った著者が感じた都市部と田舎の違い、自然の中での子育て、より良い生き方、地元住民との関わり方などについて全8章に分けて記載しています。各章は、「田舎がない。田舎がほしい」「理想の土地を探して」「運命の土地との出会い」「週末は農家暮らし」「南房総-東京往復生活」「迷ったり、変わったり、確かめたり」「里山生活を内側から発信する」「二つの地域に住むということ」となっています。

2か所で暮らす移住スタイルの実態が気になる方は、『週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記』をチェックしてみましょう。

『週末移住からはじめよう:田舎に小さな家をもつ2拠点ライフ』

『週末移住からはじめよう:田舎に小さな家をもつ2拠点ライフ』の著者は、モリッシュ カントリー代表・友枝康二郎氏です。八ヶ岳に魅せられ、29歳の時に八ヶ岳のふもとにある長野県原村にログハウスを建てた経歴を持ちます。平日は東京で仕事、週末は長野県原村で田舎暮らしを続け、53歳で長野県原村への完全移住を果たしました。

そんな著者が「田舎暮らしに興味はあるけど仕事は簡単に辞められない」「ハードルが高くて田舎への移住になかなか踏み切れない」という移住検討者のために、6章に分けて都市部と田舎を往復する移住スタイルについて解説しています。各章の題名は、「八ヶ岳に一目ぼれ、いきおいで土地を買う」「家は小さく建てて、大きく育てるもの」「都会と田舎、どちらも楽しむ暮らし方」「はまるとやめられない!セルフビルドの愉しみ」「そして、僕も完全移住へ」「八ヶ岳で夢を実現した人たち」です。

田舎にセカンドハウスを持つ移住スタイルに関してはもちろん、子育て、住宅、仕事、自身が行っている移住応援ネットワークについても説明しています。段階的に田舎へ移住する方法が学べるので、週末だけの移住生活から始めたい方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょう?

まとめ

まとめ

田舎暮らしには、イメージと現実のギャップが大きいという特徴が見られます。そのため、移住を決行する前に田舎暮らしの実態について知っておくことが大切です。
都市部から田舎へ移住した場合のマイナス面とプラス面は、実際に自分が田舎暮らしに向いているかを考えるための判断材料として役立てることができます。
また、田舎暮らしを行う上で、経済面における実態を確認することも忘れてはいけません。1か月の生活費についても細かくチェックし、より具体的な移住計画を立てましょう。
今回ご紹介した書籍なども参考にして、移住者が田舎でどのような生活を送っているのか理解を深めてくださいね。