鳥取県鳥取市ってどんなところ?
地図 | GoogleMapリンク |
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人口 | 193,700人(推計人口、2015年) |
自治体HP | 鳥取市HP |
鳥取砂丘でおなじみの鳥取市は、鳥取県の県庁所在地であり中核市に指定されています。県庁所在地の中ではもっとも人口が少なく、人口密度も山口県山口市に次ぐ2番目の低さです。奈良時代から鎌倉時代にかけて因幡国庁がおかれた歴史深い土地で、周辺には文化史跡が点在しています。神話に出てくる「因幡の白ウサギ」も有名ですね。江戸時代には鳥取藩の城下町として栄え、現在も山陰地方の拠点都市のひとつとなっています。
鳥取市は全域が日本海側気候に属し、冬には雨・雪が多く降る豪雪地帯に指定されています。春から秋にかけては好天が多く、四季のメリハリがある気候と言えるでしょう。大阪へ自動車・鉄道とも約2時間30分で行き来できるなど、山陰地方の中では京阪神との結びつきが強い位置にあります。鳥取自動車道が開通したことで、関西圏とのアクセスがますます便利になりました。
市内に新幹線の駅はありませんが、特急で京阪神方面へダイレクトにアクセスできます。鳥取砂丘コナン空港は、市中心部から約8kmと便利な場所にあり、国際線ターミナルも有する玄関口です。境港・鳥取港はいずれも重要港湾に指定され貿易の要としての役割を果たしています。
鳥取の自然と言えば、日本最大級の砂丘、鳥取砂丘が思い浮かぶでしょう。しかしそれだけではなく、美しい海岸、滝や池など、心癒やされるような景観に囲まれています。鳥取城跡がある久松山をはじめ、山歩きを楽しめるスポットも近郊に多くあります。
鳥取県は「子育て王国鳥取県」を標榜し、お役立ち情報を集めたポータルサイトなど子育て支援に力を入れています。県の中心である鳥取市では、家族で楽しめる施設やイベントも多く、子育て環境が充実していると言えるでしょう。
鳥取県鳥取市の移住支援制度

鳥取市への移住に役立つ制度をご紹介します。
鳥取市お試し移住に係るレンタカー・タクシー利用補助金
移住準備のため市内を訪れる県外在住者に、レンタカー・タクシーの費用を補助する制度です。1世帯あたり1万円、同一会計年度内1回を上限として、利用したレンタカー代またはタクシー代の2分の1が助成されます。「鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口」に相談者登録している人が対象です。助成対象となる活動は、住まいや仕事、子どもの就園・就学先を探す活動、お試し定住体験施設の利用など、移住準備に関わる活動として認められたものに限ります。
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1616477105831/index.html
鳥取市ふるさとでの新しいライフステージ支援事業補助金
県外から移住してきた若者夫婦または子育て世帯への奨励金です。子をのぞく世帯員のいずれかが39歳以下で、結婚して10年以内または妊娠中、高校入学前の子がいる世帯を対象に、1世帯につき20万円が交付されます。こちらの制度も、「鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口」に相談者登録している人が対象です。ほかに、直近1年間に県内に住んだことがなく、3年以上継続して定住する意思があることなど、各種要件があります。
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1616474354182/index.html
移住希望者の雇用相談窓口
鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口では、ハローワークなどと連携し、市内の企業と求職者のマッチングを行っています。移住に伴う仕事探しについて専任相談員に相談できます。
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1552444533467/index.html
空き家活用
鳥取市では移住希望者に空き家情報を提供する空き家バンクが設けられています。また空き家バンク登録物件に定住目的で入居する際、改修や家財道具処分にかかる費用が助成される「鳥取市UJIターン者住宅利活用推進事業」があります。補助金額は40万円を上限とし、経費の50%です。
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1269569542174/index.html
鳥取県鳥取市の観光情報

鳥取市内の観光地をピックアップしてご紹介します。
鳥取砂丘
鳥取のシンボルといえば多くの人が鳥取砂丘を思い浮かべるのではないでしょうか。緩急ある広大な丘、風によって描かれた風紋、空や海と砂のコントラスト、日本海に沈む美しい夕日など、圧倒的なスケールの絶景が楽しめます。
さらに、春にはハマヒルガオ、秋には特産品でもあるらっきょうの花、そして冬には一面の雪景色と、季節ごとに違う表情があり何度訪れても飽きないでしょう。景色だけではなく、砂漠のシンボル・ラクダに乗れる「らくだライド」や、砂の斜面を滑り降りる「サンドボード」、セグウェイやパラグライダーまで、さまざまなアクティビティも楽しめます。
周辺にはさまざまな観光スポットや遊び場があります。なかでも人気を誇る「砂の美術館」は、砂丘の砂と水だけで作られた砂像(砂の彫刻)が展示される、世界で唯一の美術館です。毎年テーマを変えて制作される砂像の数々は、精緻かつ豪快な迫力で目を奪われることでしょう。
鳥取砂丘海水浴場は岩場のない遠浅の海で、家族連れでゆったり海で遊ぶのに最適です。「鳥取砂丘こどもの国」は芝生や大型遊具でのびのびと子どもを遊ばせられるほか、木工工作や水遊び、キャンプもできます。多目的パーキングエリア「鳥取砂丘オアシス広場」は、遠足やピクニック、大型イベントなどさまざまな過ごし方ができる広場です。車で4分ほどのところには「砂丘温泉ふれあい会館」もあり、オーシャンビューの温泉が楽しめます。
白兎海岸・白兎神社
「因幡の白ウサギ」伝説の舞台で知られる、弓なりに伸びる白い砂浜と白波が美しい海岸です。白ウサギが渡ったという淤岐ノ島が海中に浮かび、ワニザメに例えられる黒い岩礁が転々と連なる景観は、想像力を掻き立てること間違いありません。夏には海水浴場が開かれ、サーフスポットとしても人気があります。近くにある白兎神社は縁結びの神社として知られ、小さな社殿や参道に置かれたウサギの置物が可愛らしく、人々に愛されています。
鳥取城跡・久松公園
久松山にある鳥取城跡は、山の斜面一帯を跡地とするとても大きな規模の城跡です。戦国時代中期から江戸時代末期まで整備・改築が繰り返され、各時代の遺構が残ることから「城郭の博物館」と称されます。なかでも「天球丸」という屋敷の遺構にある「巻石垣」は、球面に汲み上げられた石垣で、ここでしか見られない貴重なものです。歴史愛好家やお城マニアから人気を誇り、市のランドマークとして復元計画が進められています。山頂からは素晴らしい眺望を誇り、城跡を整備して作られた久松公園は県内随一の桜の名所でもあります。敷地内にあるフレンチルネサンス様式の明治建築「仁風閣」も素敵な風情です。
収穫体験
「梨王国」の異名の通り、鳥取県は梨の生産で知られます。二十世紀梨をはじめとして、梨狩りができる果樹園が市内にもいくつかあります。ほかに、春はイチゴ、夏はブルーベリー、秋はブドウ、冬はめずらしいキウイ狩りと、季節のフルーツ狩りを楽しめる施設もあり、家族で楽しめるでしょう。また鳥取ならではの体験としては、鳥取砂丘で行われるらっきょう収穫体験もおすすめです。
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まとめ
雄大な砂丘や水質のよい海に囲まれた鳥取市。四季のはっきりした豊かな自然と、県庁所在地ならではの都市機能を兼ね備えているまちです。名所旧跡が多く残り、神話や歴史が息づいている点も魅力ですね。鳥取市は、宝島社「田舎暮らしの本」が発表する「住みたい田舎ベストランキング」において好順位に入っています。特に2020年度調査では「子育て世代が住みたい田舎部門」で、大きなまち(人口10万人以上)グループで第1位を獲得しました。住みよさが窺える鳥取市は、移住先として魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。