徳島県ってどんなところ?

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人口 728,600人 (推計人口、2019年10月1日)
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徳島県移住支援サイトこちら

徳島県の特徴や歴史(歴史がある自治体であれば)

400年の歴史をもつ伝統芸能「阿波踊り」や、世界三大潮流に数えられる「鳴門の渦潮」で知られる徳島県。四国の東端にあり、兵庫県淡路島を通じて大鳴門橋で本州と繋がる、四国の玄関口のひとつです。

瀬戸内海・紀伊水道・太平洋に面しており、四国山地の山々がそびえ立ち、清流吉野川を始め多くの川が流れる、豊かな自然が大きな魅力です。約2万年前から人々が住んでいたとされ、弥生時代の銅鐸や、古墳がいくつも見つかっています。

徳島城を建てた蜂須賀家が淡路国とあわせて25万石を治め、1889年の市町村制施行時には全国10位の人口を有する大きな都市でした。質の高い藍産業で栄え、農産品・水産品も豊富です。お遍路でおなじみの四国八十八ヶ所霊場のスタート地点でもあります。

高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ

徳島阿波おどり空港から、羽田空港・福岡空港へそれぞれ直行便がありいずれも約1時間10分のフライトです。大阪へは神戸淡路鳴門自動車道、岡山へは瀬戸大橋・瀬戸中央自動車道を通ってそれぞれ2時間台と、関西圏とのアクセスにも優れています。

なお、県内を走る鉄道はディーゼルエンジンを動力とする「気動車」で、47都道府県のうち唯一の「電車のない県」というユニークな特徴を持ちます。

その他の情報

山と海のメリハリある地形は、県内でも地域によって大きく異なる気候をもたらし、さまざまなアクティビティを楽しめます。高山地帯である西部は寒冷で雨の多い日本海岸式気候で、夏は避暑やハイキング、冬にはウインタースポーツの場となります。

太平洋に面する南部は温暖で雨量の多い太平洋式気候で、人気のサーフスポットがいくつもあります。

また北部は温暖で乾燥した瀬戸内式気候に属し、四国らしいカラッとした気候を感じることができます。四季折々の自然の中で子育てしたい人にもうってつけと言えるでしょう。

徳島県の移住支援・就業支援制度

徳島県の移住支援・就業支援制度

徳島県では、移住体験、住まいや職探しのサポートがある他、充実した移住支援金制度が設けられています。

移住体験

県内には市町村や移住支援団体が運営する移住体験施設が各所にあります。1日から利用できる気軽な宿泊施設から、年単位で滞在できる住宅までタイプはさまざまです。

「とくしま移住交流センター」が運営する下記Webサイトで、施設のタイプや地図上から移住体験施設を探すことができます。 https://tokushima-iju.jp/experience/

空き家情報の提供

徳島県住宅供給公社が運営する空き家バンクでは、公社が分譲した団地の空き家情報と、空き家バンクが設置されていない市町村の空き家情報を提供しています。

また公社内には、空き家の利活用・リフォーム・税金や補助金など、住宅に関する相談のワンストップ窓口「とくしま回帰住宅対策総合支援センター」が設けられています。

空き家探しだけでなく、必要な手続きや関連情報をあわせて相談できて便利ですね。相談はメールや電話でも可能です。この他、市町村単位でも空き家バンクが運営されています。 https://www.tokushima-akiya.jp/

移住コンシェルジュ

住まいや仕事など移住に関する相談窓口です。仕事探しに関しては、同フロアにある担当部署やハローワークと連携してサポートにあたってくれます。

チャットによる相談や、スカイプでの面談にも対応しています。東京都のふるさと回帰センター内にも窓口があり、こちらは土日も開所されています。 https://tokushima-iju.jp/concierge/

わくわく移住支援金

移住就労と創業支援の二本立ての移住支援事業、「徳島わくわく移住・創業パッケージ支援事業」が実施されています。移住就労については、東京圏から徳島県内に移住し、所定の求人に就労または創業した場合に支援金を受け取れる移住支援金制度があります。

単身の場合60万円、2人以上世帯の場合100万円が支給されます。直近の5年以上東京23区に在住または通勤していた人が対象です。また創業支援として、地域の課題解決に関する創業に対し経費の一部を助成する制度を利用できます。

補助率は対象経費の1/2で最大200万円です。事業計画や収支計画書など所定の書類をそえて申請期間内に応募し、審査を経て選定されれば受け取ることができます。

支援金の受け取りだけでなく、創業計画の相談、支援決定後のフォローアップなど、継続的なサポートも受けることができます。創業支援金の申請は年1回の限られた期間ですので、計画的に進めましょう。 https://tokushima-iju.jp/work/#iju-shien

徳島県の子育て環境

徳島県の子育て環境

徳島県での子育ては、海・山・川の豊かな自然の中でのびのびと過ごせることはもちろんですが、魅力はそれだけではありません。徳島県は「人口あたり幼稚園数」「人口あたり小児科医師数」が全国トップレベルに多く、安心のインフラがあります。

さらに「男性の平均育児時間」や「仕事からの平均帰宅時間」もトップレベルという調査結果があり、家庭での子育て時間が充実している様子が見てとれますね。

支援制度としては、中学校修了または18歳に達する年度末まで(市町村により異なります)の医療費助成があります。またユニークな取り組みとして、都市部と徳島県の「デュアルスクール」が実施されています。

転校手続きを簡略化し住民票を移さなくても現地の学校に通うことができる制度で、二拠点居住やお試し居住中でも、スムーズに学校生活を送れるでしょう。

実施には双方の教育委員会の承認が必要です。 https://tokushima-iju.jp/kurashi/#kosodate

徳島県で住むならどこがいい?

徳島県で住むならどこがいい?

ここからは移住におすすめの徳島県の市町村を見ていきましょう。風土や利便性などそれぞれに特色があり、独自の移住・子育て支援も行われています。

徳島市の周辺に住むなら

徳島県の県庁所在地は人口251,403人(2021年4月1日現在)の徳島市です。徳島市を本場とする阿波踊りは、国内外から100万人を超える観光客が訪れる、日本で有数の一大イベントとなりました。

他にも人形浄瑠璃や藍染・阿波しじらなど、特有の伝統文化が残っています。紀伊水道に面し、吉野川をはじめ豊富な川が流れる水の都で、水産物・農産物も豊かに採れます。

百貨店やスーパー・コンビニなどの商業施設、医療施設が充実しており、生活の便は高いといえるでしょう。バスや鉄道駅も充実しており徳島空港へ車で30分程度と、県内外へのアクセスにも優れています。

10%通勤圏には県内の多くの市町村を含みますが、特に通勤率が高いのは隣接する北島町・石井町・藍住町・小松島市などです。

鳴門市

「鳴門の渦潮」で知られる鳴門市は、県の東北端に位置し、鳴門海峡を隔てて淡路島と対峙します。迫力あふれる渦潮、穏やかなウチノ海など、心洗われる海辺の景色に富み、ワカメなどの名産品も魅力です。

四国八十八ヶ所霊場の一番札所・二番札所が市内にある、お遍路のスタート地点でもあります。市の空き家バンクがある他、リフォーム工事の補助制度があります。

また住まいや仕事探しなど移住準備のための活動に対し、滞在宿泊費を助成するお試し滞在助成金があります。

阿波市

阿波市は県北東部、吉野川の北岸に位置する内陸の町です。吉野川といくつもの谷川がもたらす肥沃な土壌がもたらす農産物は、県で一番の生産量を誇ります。

国の天然記念物「阿波の土柱」は、隆起した山が長い年月をかけて削られ、柱状やカーテンのようなヒダ状になった独特の地形で、迫力ある景観が見られるスポットです。

空き家情報登録制度がある他、1日~31日の間で滞在できる移住お試し物件が設けられています。こちらの建物は、阿波市出身の三木武夫元総理大臣の生家敷居内にある別邸とのことで、雰囲気のある施設です。

阿南市

四国の最東端に位置する阿南市は、入り組んだ海岸線が縁取る美しい海と、緑豊かな山を楽しめるエリアです。自然の魅力だけではなく、財政力指数が高い産業都市であることも阿南市の大きな特徴です。

特に青色LEDを開発した地場企業があることから「光のまち阿南」をテーマにまちづくりが行われています。18歳になる年度末まで医療費の自己負担が無料になるなど手厚い助成制度があり、移住に関してもお試し滞在費補助制度や空き家バンクといった支援策が設けられています。

自然と産業の調和、支援の手厚さから、住みやすい町として定評があります。 https://ijyu-sien.com/p/anan-city/

吉野川市

吉野川市は、徳島県の北東部、吉野川の南岸に広がります。古くから修験道の場所であり「阿波富士」とも呼ばれる高越山、吉野川の清流といった原風景が残る町です。

幹線道路である国号192号が走り、徳島市へ多くの人が通勤しています。「しあわせ住まいづくり支援事業」として若者世帯の住宅取得を補助する制度があり、転入者には補助額の加算があります。

また、育児用品購入費の助成や、医療費助成の対象年齢を18歳まで拡大するなど、子育て支援に力を入れています。

小松島市

小松島市は県東部、徳島市に隣接しています。紀伊水道に面し、かつては四国の東の玄関口として賑わいました。県内で最も面積の小さい市ですが、公共施設など必要な都市機能が徒歩圏内にまとまった便利なコンパクトシティです。

赤十字病院や複数の大型商業施設が置かれ、徳島市のベッドタウンの役割も果たしています。肥沃な土壌と良好な漁場がもたらす農水産物も市の財産です。

移住に関しては、市の空き家バンクがある他、就農しようとする転入者への家賃補助制度があります。また移住交流支援センターが設けられており、移住コンシェルジュが相談にワンストップで対応してくれます。

まとめ

徳島県では、海・山・川の豊かな自然、また地域特有の文化や歴史が、エリアごとにさまざまな魅力を形づくっています。

医療体制の充実、大都市圏とのアクセスのよさといった利便性も強みといえるでしょう。移住に関する支援制度が県や市町村で設けられており、子育ての面でも充実した環境が窺えます。