群馬県吾妻郡高山村ってどんなところ?
地図 | GoogleMapリンク |
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人口 | 3,460人(推計人口、2021年3月1日) |
自治体HP | 吾妻郡高山村HP |
高山村は、群馬県の中央より北に位置しています。周りを標高1,000メートルクラスの山々で囲まれた盆地です。江戸時代に、中山道から分岐する三国街道の宿場町(中山宿)として栄えました。今も村の中心部には、当時を彷彿とさせる「本陣」(大名の宿泊先)の跡が残っています。
高山村になったのは、1889年(明治22年)に町村制が施行されたときです。長野県にも同じ名前の村(上高井郡高山村)が存在します。 気候は高原特有の夏の涼しさと冬の寒さがあり、雨は比較的少ないほうです。人口はここ数年で3,000人台まで減少しましたが、村の南部に専門学校があり、生徒が寮生活を送っているため、20代の人口が突出しています。
村内には上越新幹線が通っていますが、駅はありません。最寄り駅は北部のみなかみ町にある上毛高原駅です。中心部には東西に国道145号線が走っており、西へ行くと中之条町があり、JR吾妻線を利用できます。東へ行くと沼田市です。
JR上越線を利用できます。 一方、南北には県道36号線が走っており、北へ行くと先述のみなかみ町、南へ行くと渋川市です。高速道路は、みなかみ町の月夜野ICが車で約20分と最も近いですが、東京方面へ行くなら渋川市の「渋川伊香保IC」(車で約30分)から合流するほうが早いでしょう。
村内にはコンビニやスーパー、診療所、歯科医院、いくつかの個人商店があり、ほとんどが国道145号線沿いに点在しています。中之条町やその奥にある東吾妻町、あるいは沼田市へ行けば、ショッピングモールや総合病院があるので不自由はしません。いずれもバスで往来できます。
ただし、国道から離れたところに住む場合は、車がある方が便利でしょう。 高山村では自然を活かした村づくりが行われており、道の駅中山盆地からは、一般公募による「田んぼアート」を見下ろせます。東側の村境近くにある三島神社に植えられている杉並木は400年余りの樹齢です。
南側の村境にある小野子山はゴヨウツツジの名所として知られています。 村内には保育園と幼稚園、小学校、中学校がひとつずつあり、一貫教育を実施中です。公立高校は沼田町と中之条町にあり、どちらもバスで通学できます。
子育ての支援も充実しており、出産時に支給される祝い金は、第1子が20万円、第2子が30万円、第3子以上が50万円です。ほかにも、小学校・中学校に入学するときは、ひとりにつき2万円の祝い金が支給され、高校生には卒業まで(最大3年間)毎月5,000円の就学費が支給されます。
群馬県吾妻郡高山村の移住支援制度

続いて、高山村ではどのような移住支援制度があるのか見てみましょう。
住宅リフォーム補助
高山村には民間の賃貸住宅がほとんどありません。移住するとなれば村営住宅で暮らすか、新たに住宅を建てるか、「空き家バンク」を利用して空き家を購入・賃貸するのが基本です。 空き家バンクでは、まず空き家の所有者に登録してもらいます。
利用したい人にも登録してもらい、希望する物件があれば仲介業者を通して紹介・交渉・契約するという流れです。 さらに古い空き家をリフォームしたいときは、50万円を上限に工事費の20%が補助されます。
ほかにも、浄化槽や太陽光発電システムの設置、生ゴミ処理機や薪ストーブの購入に対して補助があり、同じく空き家のリフォームで活用できそうです。
移住・定住コーディネーター設置
高山村には、役場とタイアップした移住・定住コーディネーターがおり、相談に応じたり、現地を案内してくれたりします。また、定期的に移住を検討している人向けのイベントも実施中です。
移住・定住コーディネーターも、以前から高山村と縁がありながら、ふとしたきっかけで移住を決意した経緯があります。移住や定住にともなう悩みを理解し、解決するお手伝いをしてくれるはずです。
群馬県の移住や就職の相談窓口である「ぐんま暮らし支援センター」とも、つながりがあります。
群馬県吾妻郡高山村の観光情報

最後に、高山村の観光スポットを3つ紹介します。
復元されたスコットランドの城
国道145号線を沼田市のほうへ進むと、村境の近くで右手に見えるのが「ロックハート城」です。19世紀にスコットランドで建てられた本物の城を、解体・輸送して復元しました。雑誌やテレビ、MV、映画のロケ地としても知られています。

城内ではさまざまな体験が可能です。プリンセスドレスに身を包んで記念撮影をしたり、謎解きに参加したり、砂の中から天然石を探し出したり、ブレスレットを作ったりすることができます。
ほかにも、数々のコレクションやギャラリーを観覧したり、イギリス庭園を散歩したりなど、1日中楽しめるでしょう。敷地内にはレストランやオープンカフェもあります。
条例で守られた星空の美しさを満喫
高山村では、1998年(平成10年)に美しい星空を守るため、光環境条例が施行されました。これにより、夜間照明の明るさが抑制され、星空が美しく見えるようになっています。 その美しさを満喫できるのが村の南部にある「県立ぐんま展望台」です。
150㎝の反射式望遠鏡などを使って、星空はもちろん、太陽も観測されています。 昼間(月曜日は休館)は予約無しで利用できますが、夜間は土日や祝日のみの予約制です。
昼間は太陽の投影像を見られたり、展望台の内外を見学できたりします。夜間はくっきりした惑星や衛星、流星、星雲などが見られるでしょう。イベントも随時実施しています。
戦略性の高いゴルフ場
高山村にはゴルフ場が3つあり、ゴルフ好きも存分に楽しめるでしょう。自然を満喫できるのはもちろん、地形を活かした戦略性の高いコースは、やりごたえがあります。
ゴルフの後は、道の駅の敷地内にある「高山温泉ふれあいプラザ」で疲れを癒しましょう。サウナ付きの大浴場と露天風呂があり、高山村の雄大な自然や美しい星空を眺めながら入浴できます。利用料は大人が3時間まで530円です。レストランや宿泊施設もあります。
まとめ
高山村は自然豊かでありながら、周辺自治体へのアクセスが良好なので、生活する上で特に不自由は感じないでしょう。移住を検討するときは、事前に役場や移住・定住コーディネーターに相談するのがおすすめです。