多可町(たかちょう)は、兵庫県のほぼ中央に位置し、直線距離で神戸まで約45 ㎞、大阪まで70 ㎞の距離にあり、車なら京都、大阪、神戸までそれぞれ1時間半、日本海まで約2時間です。
周囲を中国山地の山々に囲まれ、杉原川が加美区、中区の中央部を流れ、野間川が西脇市において県下最長の加古川と合流して瀬戸内海に流れています。山林面積が全体の79.8%を占めており、宅地が2.8%、田畑が8.1%となっています。気候は、瀬戸内気候の影響を受けて穏やかですが、中国山地の背陵地帯として内陸性気候の影響も受け、寒暖の差が比較的大きくなっています。
多可町は、日本一の酒造好適米「山田錦」発祥の地といわれています。また、900年以上の歴史をもつ手すき和紙「杉原紙」発祥のまちでもあり、国民の祝日「敬老の日」発祥のまちともいわれています。
兵庫県多可郡多可町の移住支援制度

多可町には、住まい、起業、就農などの支援制度がいろいろあります。そのうちのいくつかに注目してみましょう。
空き家バンク
多可町では。定住をすすめ地域を元気にするために、空き家を探している人と空き家を所有している人の縁結びの場としてホームページを提供しています。
空き家に定住または定期的に滞在しようする人、空き倉庫・工場・作業場を有効に利用しようとする人、在住者・使用者として節度をもって物件を利用し、地域との協調連帯ができる人が利用できます。
多可町創業支援
多可町では、年間を通してさまざまな創業セミナーを開催しています。また、創業支援相談窓口を設置し、創業に関する情報の提供や進捗状況の把握、創業ステップに適する支援の実施や創業支援制度等の紹介を行い、多可町での創業に向けて継続的に支援します。
以下を参考に、まずは日本政策金融公庫の創業計画書を入手し、多可町の公式ホームページにあるフローチャートに従って準備を進めましょう。 http://www.takacho.jp/sogyo/use.html
子育て・教育支援
多可町では、子育てや教育の支援があります。
在宅等育児手当
在宅等で子どもを育児している保護者等の経済的負担を軽減し、子どもを安心して生み育てることができる環境をつくるため、在宅等育児手当を支給します。町内に住所がある満1歳から3歳未満の認定こども園等に通っていない幼児に月額10000円支給されます。
乳幼児等福祉医療助成事業
町内に住所がある乳幼児等(0歳児から小学3年生まで)の保護者が対象者です。乳幼児等に係る保険診療に係る自己負担金相当額を助成します(通院・入院とも)。
こども福祉医療助成事業
町内に住所があるこども(小学4年生から高校3年生まで)の保護者が対象者です。こどもに係る保険診療に係る自己負担金相当額を助成します(通院・入院とも)。
バス通学助成・自転車通学助成
町内の小中学校に通学する児童生徒の保護者を対象に、遠距離通学にかかる費用を支給する制度です。自宅から小中学校までの通学距離が片道おおむね小学校で4km、中学校で6kmを超える地域から、バスまたは自転車で通学される児童・生徒の保護者にお対して通学費を助成します。
バス通学の場合は、乗降車する停留所から学校までの往復バス定期代を全額助成します。自転車通学助成(中学生のみ)は、通学距離が片道おおむね6km以上の地域に居住する生徒の保護者に対して、通学距離に応じて、3年間年額4000円から6000円の助成金を交付します。
中古住宅購入助成事業
町内の中古住宅を購入し、移住または転居した場合に一定額を助成します。多可町に定住する意思をもち、10年以上の居住を誓約される人が対象です。
夫婦の年齢の和が80歳未満の世帯または18歳未満の子どもがいる世帯、もしくは40歳未満の世帯には20万円、それ以外の世帯には10万円を助成します。
空き家活用支援事業(子育て支援タイプ)
若年世帯または子育て世帯が空き家を取得し、自己居住用の住宅として改修する費用の一部を補助します。対象となる空き家は、築20年以上の一戸建て住宅で、台所・トイレ・風呂などの水回り設備が10年以上未更新、空き家期間が6ヶ月以上、改修工事により耐震性能があること、です。
また、対象者は、夫婦の年齢の和が80歳未満の世帯、または子どもまたは妊娠している人が同居している世帯で、10年以上継続的に住宅として活用することに同意する人です。
子育て・若者世帯向け特別賃貸町営住宅家賃減額
中学校を卒業するまでの子どもを同居扶養している子育て世帯、または夫婦の年齢の和が80歳未満の世帯、または月収が158001円以上487000円以下の世帯は、入居許可日から5年間、通常よりも安価な家賃で町営住宅が借りられます。
兵庫県多可郡多可町の観光情報

多可町には、休日に子どもとゆっくり過ごせる場所がたくさんあります。春には桜や蛍、夏には川遊びやキャンプ、秋には紅葉やウォーキング、冬には星空のイルミネーションなど、1年を通してさまざまな体験ができます。
また、兵庫観光百選の竹谷山や兵庫50山の1つ千ヶ峰、平成の名水百選の松か井の水、日本の棚田100選の岩座神など、自然の名所も多数あります。家族で楽しめるスポットをいくつか紹介しましょう。
多可町余暇村公園

多可町余暇村公園には、観賞ゾーン、冒険の広場、いこいの森の3つのゾーンがあります。観賞ゾーンには、日本庭園やバラ園があり、自生の植物をはじめたくさんの種類の花木や木々が植栽され、四季折々の花や葉実を観賞することができます。
冒険の広場には、253mの長いすべり台をはじめ、色々な遊具が組み合わされた回廊式コンビネーション遊具、小さな子どもも楽しめる児童広場、水遊びができる子どもの小川などが整っています。
いこいの森には、地元食材を生かしたレストランや家族や仲間とゆっくりくつろげるコテージなどの宿泊施設があります。その他、公園に隣接してゴルフ場があり、妙見山の登山もできます。
道の駅「山田錦発祥のまち・多可」|観光交流施設「まちの駅・たか」
道の駅「山田錦発祥のまち・多可」は、観光交流施設「まちの駅・たか」を併設しています。兵庫県多可町の地場産品や特産品、多可町産山田錦の日本酒などを中心に、各地の珍しいもの・おもしろいもの・美味しいものが勢ぞろいしています。また、多可町内の観光案内も受け付けています。
なか・やちよの森公園
なか・やちよの森公園は、兵庫県の観光百選のひとつに数えられる竹谷川沿いの森林や翠明湖、北播磨の山並みが一望できる景観豊かな尾根筋など、四季を通じて豊かな自然を楽しめる里山です。
まとめ
多可町の魅力は豊かな自然です。山と山の距離も近いため、常に四季の移り変わりを身近に感じることができ、豊かな自然の中で子育てをしたい人にもおすすめです。
また、京都・大阪・神戸などの都心部にも1時間ちょっとで行けるので、アクセスがいい町といえます。移住に興味のある人は、一度訪れてみてはいかがでしょう。