静岡県ってどんなところ?
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人口 | 3,638,000人 (推計人口、2019年12月1日) |
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静岡県移住支援サイト | こちら |
まずは静岡県を4つに分けて、それぞれの特徴をみてみましょう。伊豆地区は、日本で良く知られる温泉地帯の一つであるとともに、数多くの漁港を抱えており、新鮮な魚介類の宝庫となっています。
10の市町毎に、自然、観光、歴史に特色があります。東部地区は首都圏の通勤圏となっており、ベッドタウン化が進んでいます。日本一高い富士山の姿を望むことができる一方、日本一の深さを持つ駿河湾に面しています。
水産業が盛んな地域でもあります。中部地区は、温暖な気候で市街地には殆ど雪が降らないという住みやすい地域です。北は南アルプスに接し、南では日本一の深さを持つ駿河湾に面しています。
清水港を中心とした貿易や、焼津漁港の漁業が盛んな地域となっています。西部地区は、自動車やオートバイ、楽器の世界のトップメーカーが集積し、県内一の工業地帯になっています。食文化も盛んであり、伝統の特産品から、地元のグルメまで種類豊富な食が楽しめます。
静岡県の特徴や歴史
現在の静岡県にあたる地域は、江戸時代には、幕府の直轄地、旗本の知行地、諸大名の領地などが複雑にいりくんでいました。1867年10月、第15代将軍徳川慶喜が将軍職を返上して、家康以来約260年間にわたって続いてきた江戸幕府が消滅しました。
慶喜はいちはやく朝廷へ恭順する態度を決め謹慎生活に入ったため、徳川家へ下された処分は駿河・遠江70万石への移封という軽いものであり、取りつぶしをまぬがれました。
こうして1868年、駿河府中藩(1869年、静岡藩と改称)が成立しました。1871年の廃藩置県の時点で、現在の静岡県には韮山県(伊豆)、静岡県(駿河、遠江)、堀江県(浜名湖北部)の3県がありましたが、同年11月に韮山県は足柄県の一部となり、遠州には新たに浜松県ができました。
そして、1876年4月の足柄県廃止に伴い、旧伊豆の国が静岡県と合併し、同年8月に浜松県と静岡県が合併して、現在の静岡県が生まれました。
高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ
自然豊かな環境と都市的な生活がすぐ近くにあることが、静岡県の魅力でしょう。東京と名古屋の中間に位置する静岡県には、大都市圏での仕事を続けている人や、東京へ打合せに出かけつつ、県内に拠点を持つ人がたくさんいます。
静岡県内の東海道新幹線停車駅は、熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松と6つもあります。ほとんどの市町は、新幹線を使えば東京都心まで約1時間から2時間、名古屋圏へは約1時間の距離です。高速道路を使えば、約2時間前後で都心に到着します。
新幹線や高速道路等、県内を横断する交通網は発達していますが、東京都に比べると、電車やバスなどの公共交通機関の路線数や本数はやはり少なめなので、一家に1台以上車を保有し、日常的に車を利用する人が多いです。牧之原市に静岡空港があり、札幌や那覇、福岡などへの便があります。
その他の情報
静岡県の月平均気温は16.5度、年間降水量は2324.9mmで北部山岳地帯を除けば全般的に温暖な海洋性気候です。四季のはっきりした気候ですが、冬は乾燥して晴天が多く、平地では雪もあまり見られません。
ただし海沿いの一部の地域で、冬型の気圧配置の時に強い風が吹いたり、富士山周辺など一部の山間部では年に数回雪が積もったり道路が凍結することもありますので、希望する市町の情報を集めた方がよいでしょう。
静岡県は、東京都に比べ、通勤にかかる時間が短く、帰宅時間も早いため、ゆとりのある生活がしやすい地域と言えます。物価は、ほぼ全国平均並みで、スーパーマーケットでの小売価格は東京都とほとんど変わりませんが、生産者から直接米や鶏卵を購入したり、農産物直売所を利用したり、近所でお裾分けをしたりと、地元の新鮮な農産物を味わうことができます。
静岡県の持ち家比率や住宅の敷地面積は、ほぼ全国平均並みですが、東京都内に住宅を建てるより、約3割安い金額で、より広い家を建てることが可能です。民間賃貸住宅や、車庫賃借料も、東京都に比べるとかなりお得です。
静岡県の移住支援・就業支援制度

続いて、静岡県にはどのような移住支援・就業支援制度があるのかみてみましょう。
オンライン移住ツアー
静岡県では、ほぼ毎週末に、オンラインでの移住相談会などのイベントを開催しています。7月31日(土)13:00~15:00は、親子で行こう!オンライン「静岡くらし体験旅」です。
今回のテーマは静岡市の子育てです。子育て支援センターや広野海岸公園、あさはた緑地、エスパルスドリームプラザなどからの生中継もあります。
首都圏在住の、小学6年生までの子どもがいる世帯か、子育てを考え中の夫婦・カップルが対象です。参加費無料、先着20組です。7月26日までに申し込んだ人には、静岡銘菓が送られます。申し込み・問い合わせは、静岡市役所企画課 移住・事業推進係 までお願いします。
空き家バンク
市町が提供する空き家バンクは、自治体が主体となって運営している空き家情報の提供の仕組みです。ただし、契約や仲介には、自治体は関与しておりません。
ほかに、静岡県内の約80%の宅建業者が加入する、静岡県宅地建物取引業協会が提供する静岡県内の空き家に関する総合サイトもあります。
また、静岡県への移住を推進している自治体や民間企業等で構成される「ふじのくにに住みかえる推進本部」や、移住を検討される人が気軽に立ち寄って相談できる店の運営等を行なっている「しずおか移住応援団」でも、住宅探しのお手伝いをしています。
移住・就業支援金制度
東京圏から静岡県に移住して就業、起業した人に最大100万円を支給する静岡県移住・就業支援金制度を実施しています。2021年3月1日以降に静岡県に移住した場合は、テレワークを行う人や専門人材、移住前に移住先の地域との深い関わりがあった人等も支給対象者となります。
しずおか夢起業支援事業
県・市町・関係団体が、静岡県での起業をサポートします。起業に対する助成・融資制度や起業についての相談窓口を設け、専門的な知識や事例を学ぶセミナーなども開催しています。
静岡県産業振興財団では、静岡県と連携して、地域課題の解決を目的として新たに社会的事業を静岡県内で起業する人に対して、起業に必要な経費の一部を補助する「地域創生起業支援金」の事業を行っています。補助率は2分の1で、上限額は200万円です。
また、静岡県では創業者成長支援事業として、成長意欲のある概ね創業5年未満の創業者を対象に、メンター(創業経験のある現役経営者)からのアドバイスや起業家ミーティング、個別サポートなどのメニューで集中的な支援もしています。
静岡県の子育て環境

静岡県では、自然が暮らしのすぐ近くにあり、のびのびと子育てができます。 自然の中で子育てがしたい、農業やものづくりなど、子どもには小さい頃から本物に触れさせたい、そんな子育ての理想を実現できる地域がきっと見つかるはずです。
たとえば三島市では、中学生まで医療費が無料です。出産後または移住したばかりの家庭の子育て相談・情報交換会の開催や、双子など2歳未満の乳幼児を2人以上養育している家庭の育児サポートや子育ての応援に力を入れて取り組んでいます。
また、男性の子育てを積極的に応援しており、父親と子どもがふれあう「育メン教室」の開催や「男性の育児休業取得補助金」等を実施しています。焼津市では、赤ちゃんから高校生までの医療費が無料です。また子育て世帯のマイホーム取得を応援する「転入子育て世帯マイホーム取得応援事業補助金」や「中古住宅流通促進奨励金」などの制度があります。
このように、各市町によって支援制度はさまざまですが、子育て世帯にはうれしい環境がそろっているといえましょう。
静岡県で住むならどこがいい?

では、静岡県で住むならどこが良いのでしょうか。おすすめの街をいくつか紹介します。
静岡市の周辺に住むなら
県庁所在地の静岡市についてみてみましょう。静岡市は温暖な気候に恵まれ、北は南アルプスから南は駿河湾に至るまで、豊かな自然環境を有しながら、古くから今川氏や大御所時代の徳川家康公の城下町として、独自の文化や産業を育み、日本の中枢都市として発展を続けてきました。
お茶や桜えび、プラスチックモデルなどの多様な産業や、国際貿易の拠点である清水港での交易は、重要な役割を担っています。また、登呂遺跡、久能山東照宮などの歴史的遺跡・建造物などの大切な文化の遺産もあります。
人口は、約70万6000人です。市内には、スーパーマーケット約70店舗、コンビニ約300店舗、大手コーヒーチェーン店約30店舗など、日常生活での買い物はとても便利です。
また、JR静岡駅から徒歩15分圏内に大型商業施設が多数集まり、お出かけスポットも充実しています。静岡市の支援制度としては、3泊4日~2週間以内お試し体験として1組あたり1日500円で利用できる「静岡生活体験プログラム付きお試し住宅」や、「静岡市空き家改修事業補助金」「中山間地域移住者用住宅改修事業補助金」、「結婚新生活スマイル補助金」などがありますので、給付条件など詳細は問い合わせてください。
隣接する藤枝市をみてみましょう。藤枝市は、JR東海道線で静岡駅まで約20分、浜松駅まで約60分、東海道新幹線利用で東京駅、名古屋駅まで約90分、富士山静岡空港まで一般道利用で約30分と広域アクセス性が高いところです。
また、ソフトバンクと連携し、市内全小中学校にPepperを導入したプログラミング教育を実施しています。また、JAXAや大学等との連携により、科学・ロボット教育を推進する等、教育に力を入れています。
浜松市
まず、生活環境を紹介します。面積は1,558.06平方キロメートルで、全国2位の広さです。人口は80万人を超え、静岡県第1位です。東海道新幹線の浜松駅を中心に、東西方向へは東海道本線、北方向の郊外に向かって遠州鉄道が延びています。
鉄道に加えて、遠鉄バス路線が数多くありますので、路線沿いは非常に便利です。地域医療の理想的モデルと評価される浜松方式によって、開業医、総合病院、行政が連携した24時間365日の救急医療体制を整えています。
高度総合病院を基幹としたドクターヘリも運航しています。浜松駅前に加えて郊外にも大型商業施設があり、スーパーやコンビニなども多数あり、日常生活は便利です。
次に、支援制度をみてみましょう。東京23区の在住者または東京圏在住で23区への通勤者が浜松市に移住し、県選定の中小企業等に就職したなどの要件を満たした人に、支援金(2人以上の世帯の場合100万円、単身の場合は60万円)を支給する制度「はじめようハマライフ助成事業費補助金」や、「認定新規就農者制度」などがあります。
磐田市
磐田市では、施設整備等により、保育園入園定員枠を増やすし、市内すべての公立幼稚園で16時30分までの預かり保育を実施するなど、就学前の教育・保育環境を整えることで、3年連続で待機児童ゼロを実現しています。
郊外に大型ショッピングセンターや家電量販店があるほか、市内各地にスーパー、コンビニなどが多数立地しています。JR、天竜浜名湖鉄道、路線バス、タクシー等が利用できます。
予約型のデマンド型乗合タクシーも市内全域を網羅しており、きめ細かい公共交通体系が整備されています。では、支援制度をみてみましょう。中学生までの入院・通院に係る自己負担をなくし、完全無料化しています。
また、磐田市UIJターン就職促進事業として、首都圏等の学生を中心に、地域の産業と企業に関する研究の場と磐田市の住環境情報をセットで提供する業界フェアや交流会等を開催し、市内企業の企業情報・採用情報を積極的に発信しています。
湖西市
静岡県の一番西に位置する湖西市は、浜名湖と遠州灘に囲まれており、釣り、潮干狩り、海水浴やマリンスポーツが楽しめます。トヨタグループの創始者である豊田佐吉翁の生誕の地ということもあり、自動車産業を中心とした製造業が多く操業しています。
住まいと職場が近くにあることで通勤時間が短縮でき、短縮してできた時間を趣味や家族との時間にあてることができます。市内には、スーパーやドラッグストアが各所にあり、車なら約10分圏内で買い物できる店があります。
市外の生活圏内に大型ショッピングモールがあり、車なら25分程度で行けます。愛知県(豊橋市)に隣接しており、名古屋駅まで新幹線利用で1時間弱、快速電車利用でも約1時間で行くことができるため、自宅から名古屋市内の大学に通学する学生も数多くいます。
支援制度の面では、湖西市内に住宅を購入・建築し居住する人に対し、最大100万円の奨励金を交付します。結婚・婚姻を機に湖西市に転入する夫婦に対し10万円の応援金を交付しています。
また、高校3年生までの子どもの保険診療の対象となる入院・通院・調剤にかかる医療費の自己負担額を全額助成しています。
御殿場市
御殿場市では、富士登山はもちろん、キャンプやトレッキングなど豊かな自然を堪能できるアウトドアが楽しめます。また、近隣に箱根や河口湖などの有名な観光スポットがあり、週末の余暇を楽しめます。
市内にはスーパーやドラックストア、ホームセンターが数店舗あります。コンビニも多く、日常生活の必需品に困ることはありません。市内には国内最大規模のアウトレットモールがあります。
JRと私鉄、高速バスを利用すれば東京方面への通勤が可能です。では、支援制度をみてみましょう。高校3年生相当年齢までの子どもの医療費を助成します。
通院1回500円(上限2000円/月)、入院と薬局は自己負担がありません。子どもが3人以上いる世帯は、原則、授業料や保育料が第2子半額、第3子以降は無料です。御殿場市では、子育てに関しての支援に力を入れています。
沼津市
沼津市は、東海道新幹線で東京駅まで54分、東名高速道路で東京ICまで約60分と都心からのアクセスが良い所です。沼津市には、公立の市立病院やおよそ130カ所の病院、診療所、近隣には「静岡がんセンター」もあり、医療環境が充実しています。
日常生活に必要な買い物ができるスーパーが市内に点在しており、徒歩や自転車で買い物に行くことができます。支援制度としては、空き家のリフォーム工事費用と対象リフォーム工事後に空き家を取得する費用を補助する制度があります。
また、こども医療費は、高校3年生相当年齢まで通院・入院ともに無料です。45歳未満で独立・自営就農などの条件を満たす人に対して給付金を最大5年間給付する「青年就農給付金事業」や、テレワークの実施を理由として市内に移住した45歳未満の人を対象に、住居費及び引越費用について補助する「沼津市テレワーク移住支援補助金交付制度」もあります。
まとめ
静岡県は、首都圏にも中京圏にも近く、雄大な富士山や海、川など豊かな自然の中で過ごせる環境がそばにあります。また、地域の特徴を生かしたライフスタイルやさまざまな定住・支援制度が充実しています。相談窓口もあるので、一度相談の上、訪れてみてはいかがでしょう。