移住してみたい都道府県ランキング!地元民がおすすめする市区町村は?
更新日: Sep 30, 2020

「移住するならどこに住みたい?」。引っ越し業者が実施したアンケートによる、移住してみたい道府県ランキングを紹介します。住みたい理由や、地元道府県民が選ぶおすすめの市区町村と合わせて読み解いていくと、移住先選びに役立つ情報が見えてきました!
目次
移住して住みたい都道府県は?住みたい理由とおすすめ市区町村を紹介

地方移住が注目されている昨今ですが、関心度合いは人それぞれです。引越し業者「引越し侍」が利用者に行ったアンケートでは、地方への移住について、「興味がある」「今回の引越しで移住する」といった前向きな回答は合わせて3割弱という結果でした。
同調査で、東京都を除く都道府県のうち「移住するとしたら」どこがよいか、選ばれた人気の移住先をその理由とあわせて見てみましょう。さらに、ランキング上位の都道府県について、地元民が選ぶおすすめの市区町村を紹介します。
地元ならではの目線は、憧れやイメージだけではない移住先選びのヒントになるのではないでしょうか。
外部リンク:エイチーム引越し侍アンケート調査
移住したい都道府県ランキング!住みたい理由は?

上で紹介したエイチーム引越し侍アンケート調査データから、東京都をのぞく46都道府県のうち「移住するとしたらどこに住みたいか」、「住んでみたい移住先を選んだ理由」をランキング形式でまとめました。
この調査の特徴は、現時点で地方移住に関心がない人が回答者の約7割を占めるという点です。移住志向の低い人と高い人では、回答の傾向に違いはあるのでしょうか。
比較対象として、地方移住を支援するふるさと回帰センターが相談者を対象に行った移住希望地ランキングと並べてみると、上位の顔ぶれが異なりました。具体的な行動を起こしている人との調査結果の違いは、住んでみたい移住先を選んだ理由からも窺えそうです。
移住したい都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | (ふるさと回帰センターベスト20) |
---|---|---|
1 | 沖縄県 | 長野県 |
2 | 北海道 | 広島県 |
3 | 神奈川県 | 静岡県 |
4 | 福岡県 | 北海道 |
5 | 大阪府 | 山梨県 |
6 | 京都府 | 福岡県 |
7 | 千葉県 | 新潟県 |
8 | 長野県 | 佐賀県 |
9 | 埼玉県 | 高知県 |
10 | 兵庫県 | 愛媛県 |
11 | 静岡県 | 大分県 |
12 | 愛知県 | 福島県 |
13 | 宮城県 | 和歌山県 |
14 | 石川県 | 香川県 |
15 | 鹿児島県 | 群馬県 |
16 | 広島県 | 山口県 |
17 | 熊本県 | 宮城県 |
18 | 新潟県 | 富山県 |
19 | 山梨県 | 宮崎県 |
20 | 茨城県 | 山形県 |
21 | 栃木県 | ー |
22 | 福島県 | ー |
23 | 奈良県 | ー |
24 | 秋田県 | ー |
25 | 滋賀県 | ー |
26 | 愛媛県 | ー |
27 | 岩手県 | ー |
28 | 岐阜県 | ー |
29 | 和歌山県 | ー |
30 | 宮崎県 | ー |
31 | 島根県 | ー |
32 | 長崎県 | ー |
33 | 大分県 | ー |
34 | 岡山県 | ー |
35 | 高知県 | ー |
36 | 香川県 | ー |
37 | 富山県 | ー |
38 | 群馬県 | ー |
39 | 青森県 | ー |
40 | 山形県 | ー |
41 | 福井県 | ー |
42 | 鳥取県 | ー |
43 | 山口県 | ー |
44 | 三重県 | ー |
45 | 徳島県 | ー |
46 | 佐賀県 | ー |
1位は沖縄県・2位は北海道と、首都圏から地理的に遠く離れ観光先としても人気の2箇所がトップに入りました。3位はうって変わって、東京隣県の神奈川県がランクインしています。
ふるさと回帰支援センターの調査で人気1位の長野県は8位、同2位の広島県は本アンケートでは11位と、違いが見えています。この違いは、移住に向けて具体的に動いている人ほど、住む場所としての魅力や利便性を見据えて移住先を考えていることの表れと考えられます。
例えば本アンケートで1位の沖縄県は、ふるさと回帰支援センターの結果ではトップ20の圏外でした。観光地としてはとても魅力的でも、定住を真剣に考えるには尻込みしてしまう要素があるのかもしれません。
関連記事:地方移住で人気の都道府県はどこ?
移住したい都道府県!トップの5都道府県に住みたい理由は?
理由 1位 | 理由 2位 | 理由 3位 | |
---|---|---|---|
1位沖縄県 | 自然が豊かでのびのびと暮らせそうだから | 海が近くマリンレジャーなどが楽しめそう | 観光地などが多く楽しそうだから |
2位北海道 | 自然が豊かでのびのびと暮らせそうだから | 特産品が多く食べ物がおいしそうだから | その他 |
3位神奈川県 | 都市部に近く不便がなさそうだから | 海が近くマリンレジャーなどが楽しめそう | その他 |
4位福岡県 | 都市部に近く不便がなさそうだから | 特産品が多く食べ物がおいしそうだから | 観光地などが多く楽しそうだから |
5位大阪府 | 都市部に近く不便がなさそうだから | 特産品が多く食べ物がおいしそうだから | 自分や家族の実家・地元だから |
人気の都道府県が選ばれた理由はどのようなものでしょうか。上の表は、トップ5に入った都道府県について、多く挙げられた理由をまとめたものです。
1位沖縄県・2位北海道の理由1位はともに「自然が豊かでのびのびと暮らせそうだから」というものでした。沖縄県・3位神奈川県について「海が近くマリンレジャーが楽しめそうだから」という理由がともに2位であることからも、自然への憧れが見てとれます。
一方、3位~5位の府県全てで「都市部に近く不便がなさそうだから」という理由が1位にきており、利便性も見逃せない要素となっています。2位北海道・4位福岡県・5位大阪府では「特産品が多く食べ物がおいしそうだから」と、地元グルメの知名度の高さも人気の理由です。
移住したい都道府県!人気の理由は?
順位 | 選んだ理由 |
---|---|
1 | 自然が豊かでのびのびと暮らせそうだから |
2 | 都市部に近く不便がなさそうだから |
3 | 観光地などが多く楽しそうだから |
4 | 特産品が多く食べ物がおいしそうだから |
5 | 自分や家族の実家・地元だから |
続いて、選んだ都道府県を問わず、移住先を選んだ理由の上位をまとめました。1位は「自然が豊かでのびのびと暮らせそうだから」、2位は「都市部に近く不便がなさそうだから」と、相反するように見える2つがトップに来ています。
地方移住でのびのびとした暮らしに憧れる反面、都市部の便利な生活は手放したくないという本音が窺えます。3位「観光地などが多く楽しそうだから」という観光視点での回答が目立つ結果となったのは、移住志向が低い人を多く含むためと考えられます。
4位「特産品が多く食べ物がおいしそうだから」との理由も、観光視点での魅力のひとつといえるでしょう。
地元民が選ぶおすすめ市区町村は?
順位 | 都道府県 | 自然豊か | 特産品が多く食べ物がおいしい | 観光名所やレジャースポットが多い | 気候が良い海辺の街 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 沖縄県 | 国頭郡国頭村 | 那覇市 | 中頭郡北谷町 | 宮古島市 |
2 | 北海道 | 富良野市 | 函館市 | 小樽市 | 小樽市 |
3 | 神奈川県 | 足柄下郡箱根町 | 小田原市 | 鎌倉市 | 茅ヶ崎市 |
4 | 福岡県 | 糸島市 | 糸島市 | 糸島市 | 糸島市 |
5 | 大阪府 | 河内長野市 | 大阪市中央区 | 大阪市北区 | 泉佐野市 |
6 | 京都府 | 京丹後市 | 京都市中京区 | 京都市中京区 | 舞鶴市 |
7 | 千葉県 | 館山市 | 銚子市 | 浦安市 | 鴨川市 |
8 | 長野県 | 安曇野市 | 安曇野市 | 松本市 | 諏訪市 |
9 | 埼玉県 | 秩父市 | 川越市 | 川越市 | 秩父市 |
10 | 兵庫県 | 丹波篠山市 | 明石市 | 神戸市中央区 | 明石市 |
最後に、人気が高い都道府県について、地元民の評価が高い市区町村を見てみましょう。
その都道府県出身者に、「自然豊か」「特産品が多く食べ物がおいしい」「観光名所やレジャースポットが多い」「気候が良い海辺の街」という観点で該当する市区町村を選んでもらったものです。地元民ならではのリアルな評価や、メジャーな街以外の魅力が窺い知れ、移住先選びにも参考にできそうです。
例えば、移住先人気2位の北海道はどこも食べ物の美味しさはお墨付きですが、中でも北海道出身者が最も多く選んだのは、レトロモダンな港町、函館市でした。
また、海辺の街を多く有する神奈川県では、地元民から見ると茅ヶ崎市がその代表格のようです。特徴的なのは福岡県で、糸島市が全ての観点で1位に選ばれています。近年県内外からの移住者が増えている人気の街で、地元の人に高く評価されていることがわかります。
まとめ

移住志向が低い人を多く含むことから、観光目線のイメージや憧れが色濃く出たと思われる今回の調査。ふるさと回帰センターの利用者への調査結果との違いは、観光目的と住むのでは選ぶポイントが異なってくることを示唆しています。
地元の人たちに聞いたおすすめの市区町村は、現地目線に立った貴重な情報といえるでしょう。憧れを叶えて土地の魅力を満喫しつつ、快適に暮らす地方移住生活を実現するのに、参考になるのではないでしょうか。