田舎に移住してはいけない人向いてない人ってどんな人?

田舎に移住してはいけない人向いてない人ってどんな人?

昨今ではコロナの影響もあってか、田舎への移住を検討している方が増えつつあるのが現状です。「田舎でゆったりと暮らしたい」「豊かな自然とふれあいながら健康的に暮らしたい」理由は様々ですが、理想の暮らしを追い求めて田舎への移住を検討されている人も多いのではないでしょうか。

しかし、田舎に移住したからといって必ずしも理想の生活が手に入れられるわけではありません。田舎に移住したものの、生活が合わずに結局都会に戻ってしまう人も少なくありません。せっかく気持ちを新たに移住を決断したのに、「こんなはずじゃなかった‥‥」なんて後悔しないためには、事前にご自身やご家族が移住に向いているのかどうかを考えておくことがとても重要です。

ここでは、田舎に移住してはいけない人や向いていない人の特徴について詳しく紹介していきます。まずは、ご自身やご家族がこれから紹介する「田舎に移住してはいけない人」に当てはまっていないかチェックしてみてください。

干渉されたくない人

都会での生活と比べると、田舎には独特の「閉塞感」と「団結力」が存在しています。これは、言い方を変えれば「優しさ」でもあるわけですが、都会で長く生活している人からすれば「過干渉」や「お節介」に感じ、生きづらさや息苦しさを感じてしまう人も少なくありません。

田舎暮らしでよく耳にする「近所付き合い」なども、こうした田舎独特の人間関係から生まれているものです。冠婚葬祭の際は、近所総出で助けあうのがあたりまえ、近所で採れた野菜などを届けてくれることもあるでしょう。ご近所の人と顔を合わせたら30分以上も立ち話なんてことも田舎ではよくあることです。

また、田舎は都会と違いコミュニティが狭いため、勤務先や学校、ちょっとした行動や発言も噂話として一瞬で広がってしまうこともあります。「他人に干渉されたくない」「プライベートな部分はふれないでほしい」「人付き合いは嫌いじゃないけど、一線は越えないでほしい」など、いわゆるパーソナルスペースを大切にしたい人は、田舎に移住してはいけない人にあてはまると言えるでしょう。

運転が苦手な人

車の運転が苦手な人も、田舎に移住してはいけない人にあてはまります。都会では、交通機関が発達しており車が絶対に必要というわけではありません。

しかし、田舎では車がないと通勤、買い物、食事、友達と遊びに行くことですら困難になります。なぜなら、会社にしても、スーパーにしても、娯楽施設にしても、最寄り駅から離れていることが多く交通手段がかなり限られてしまうためです。

自動車検査登録情報協会(※1)が令和3年に発表したデータによると、自動車の1世帯あたり保有台数は東京都が最も少ない「0.422(台)」であったのに対し、最も多い福井県では「1.715(台)」と、4倍以上の保有台数であることが分かります。こうしたデータからも、田舎に移住する際は車が必要であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

「車の運転は苦手だ」「全く運転していないから不安だ」「車は保有していない」など、これらに該当する人は、まずは車の購入や運転に慣れることから検討する必要があります。

(※1)参照:一般財団法人 自動車検査登録情報協会

虫が苦手な人

虫が苦手な人も、田舎に移住してはいけない人の特徴になります。田舎と言えば、豊かな自然に囲まれ農業が盛んで、静かで住みやすいという良いイメージが先行しがちですが、こうした環境は虫も同じです。多くの虫にとっても生息しやすいのは都会よりも田舎なのです。

また、家の外にいる虫であればまだ対処可能ですが、田舎では家の中にまで虫が出現することも珍しくありません。特にクモやムカデといった類の虫の生息は都会と比べても多いと言えるのではないでしょうか。田舎のホームセンターでは、こうした季節毎に出現が多くなる虫対策用の殺虫剤などが特設コーナーで並べられるほどです。

虫が苦手な人にとっては、まさに地獄と思われるかもしれませんが、こうした環境も田舎に移住するうえでは覚悟しておかなければならないことなのです。

都心部同等の収入を得たい人

都会から田舎に移住される方にとって、移住後の収入がどのくらいなのかは気になるところでしょう。結論としては、都心部で生活している時と同等の収入を得たいと考えられている方は、田舎に移住してはいけない人の特徴にあてはまります。田舎では、都会と比べると収入は下がる傾向にあります。

厚生労働省が発表している「令和2年賃金構造基本統計調査」(※2)の結果によれば、最も高い東京都が「373.6(千円)」だったのに対し、最も低い青森県では「240.5(千円)」という結果でした。また、上位トップ5の都道府県を見てみると、トップの東京から、神奈川県、大阪府、愛知県、京都府と政令指定都市のある都道府県が上位を独占している結果であることも分かります。年収ベースで考えるとやはり都市部のほうが稼げるのは間違いありません。

こうした結果からも分かる通り、都心部で生活している時と同等の収入を得たいと考えられている人は、収入のハードルを下げるかテレワークや副業の活用が必要になってくると言えるでしょう。

(※2)参照:令和2年賃金構造基本統計調査-厚生労働省

田舎に移住するメリット

田舎に移住するメリット

ここまでで記事を読んでいただいて、田舎に移住してはいけない人の特徴にあてはまって不安になった人もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、田舎に移住してから後悔しないためには、事前に田舎暮らしの良い点はもちろん、悪い点も知って具体的な移住後の生活をイメージすることが重要なことなのです。ここからは、田舎に移住するメリットについて詳しく紹介していきます。

満員電車などの急かしい生活から解放される

田舎に移住するメリットとして、都会と比べて人口密度が低く生活しやすい点が挙げられます。都会の生活だと、通勤にしても遊びに出掛けるにしても、どうしても人の多さと付き合っていかなければなりません。こうした環境は、都会で過ごしていくなかで仕方ないことだとはいえ、毎日多くの人に囲まれて過ごす生活はストレスを感じてしまいがちです。一方、田舎で生活をすると都会の人の多さがウソのように人が少なく快適に過ごすことができます。

通勤にしても主な移動手段が車になるため、そもそも人の多さによるストレスを感じることも少ないですが、仮に電車に乗ったとしても毎日押し込まれるように乗っていた都会暮らしの電車通勤とは比べものにならないくらい快適です。また、人が多いことで何かと慌ただしく感じてしまう日常も、地方での生活では時間がゆっくり進んでいるように感じてしまうほど落ち着いています。

スーパーや娯楽施設、道路の混み具合なども都会と比べて人口密度が低く、田舎へ移住する大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

地域の人との交流が盛んなので孤独をあまり感じない

地域の人との交流が盛んで人との繋がりを実感できて、孤独を感じにくい点も田舎暮らしのメリットと言えます。この点においては、田舎に移住してはいけない人の特徴でも紹介した通り、人によっては過干渉に感じて苦手意識を持たれる人もいらっしゃるかもしれませんが、人との繋がりや助け合いを大切にする田舎ならではの優しさと捉えることができます。

地域の祭りや行事への参加、地域での助け合いなどを通して繋がる人間関係は、決して都会での生活では体験できないもので、温かみや安心感を感じることができるでしょう。テレワークやインターネットの普及により、直接的なコミュニケーションが少なくなってきている現代だからこそ、田舎ならではの人付き合いが心地よく感じるのかもしれません。

自然に囲まれて生活ができる

田舎に移住する大きなメリットとして挙げられるのは、豊かな自然に囲まれた生活ができる点です。田舎での生活で体感できる自然との距離間は、都会の生活では体験できないもので、実際に視覚や肌で感じる自然ももちろんですが、心理面での落ち着きも得ることができます。海や川、そして山に囲まれ、夜には満天の星空、鳥や虫の鳴き声も心に落ち着きを与えてくれることでしょう。

山や川で自然とふれあいながら遊ぶことも日常茶飯事です。また、このように自然とともに生活することにより、自然の大切さを改めて実感することもできます。田舎で採れる農作物も近くのスーパーや道の駅などで地場野菜として販売され、新鮮な野菜を食すことができるのもまた魅力のひとつです。

支出が減る

都会と比べて支出を減らすことができる点も田舎に移住するメリットのひとつです。一概に全ての支出が減るわけではないので注意が必要ですが、総合的に比較すると、都会暮らしの時よりも支出を減らすことが可能となります。具体的には、家賃、食費、雑費・娯楽費などが支出を減らせる項目として挙げることができます。家賃に関しては、賃貸や借家、持ち家などの居住パターンによって異なるものの、より土地が安い田舎の方が家賃を減らせる傾向にあります。

また、田舎には空き家や古民家などを安い金額で居住できるよう紹介してもらえる仕組みを自治体が用意していることもあるので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。食費に関しては、田舎に移住したことで外食が減ったという声が移住者から多く挙がっています。外食が減った背景には、都会と違い田舎には外食できるお店の数自体が少なく、家からの距離も遠いということが起因していると考えられています。外食の回数が減り、自炊が増えることで結果的に食費の抑制に繋がりやすくなります。また、田舎ではご近所から野菜や果物などおすそ分けしてもらえることもあり、田舎ならではの魅力と言えるでしょう。

田舎への移住を失敗しないために

田舎への移住を失敗しないために

田舎に移住してはいけない人の特徴と田舎に移住するメリットについて詳しく紹介してきました。ここまで読み進めていただいて、田舎で生活するうえでのメリットやデメリットを知ることができたのではないでしょうか。田舎への移住を失敗しないためには、事前にどのような課題がどのくらいあって、どのように対策しておく必要があるのかを調査し把握しておくことがとても大切です。ここでは、こうした課題の見つけ方や対策方法のコツについて紹介していきます。

事前に体験移住や短期宿泊をする

移住に失敗しないためには、移住後の生活環境をあらかじめ体験し知っておくことがおすすです。自治体によっては、数日から数週間の短期体験移住を用意しているところもあります。どこまで要望を聞いて貰えるかは自治体次第にはなりますが、期間や条件などに要望がある場合は、自治体に問い合わせて詳しく情報収集をおこなうと無理のない移住体験をすることが可能です。

また、地域によって気温や降雨量、降雪量などは様々です。現在の生活環境から大きく変わる地域に移住を希望する場合は、環境の厳しい時期とそうでない時期にそれぞれ移住体験してみるのも良いでしょう。

もし、体験移住などができない地域なのであれば短期宿泊をおすすめします。いづれにしても、これから長期的な生活拠点として検討している地域なのであれば、まずはその地域がどういった環境なのかを知る機会を設けて体験することから始めていきましょう。

二地域居住も検討する

田舎暮らしをする方法は、仕事も住居も田舎に移すという選択肢だけではありません。都会で仕事をして週末や休日だけを田舎で過ごす「二地域居住」という方法もあります。まずは都会と田舎の二地域居住から始めてみることも選択肢としてもっておくことをおすすめします。

テレワークが可能な会社なのであれば、現在の仕事を継続しながら移住に向けて徐々に拠点を移していくことも可能です。そして、二地域居住の一番のメリットは、移住先の人間関係などを把握しておくことができる点です。生活環境の確認だけであれば、体験移住や短期宿泊で十分可能ですが、人間関係だけはそうもいきません。

体験移住や短期宿泊を活用して生活環境を確認し、二地域居住で田舎に移住する際の一番の問題とされる人間関係を経験しておくと、正式に移住した時に失敗するリスクを抑制することができます。

仕事のことなど実際に住んだ後のことについて考えておく

移住してからの失敗パターンとして「魅力的な移住先が見つかったが、自分のやりやい仕事がなかった‥‥」ということも、珍しくありません。移住を検討する際には、仕事面も含めて考えておかなければなりません。前述した、生活環境や人間関係ももちろん重要なことですが仕事面など、より具体的なライフスタイルについても考えておくようにしましょう。

特に、移住後の出費がどのくらいかかりそうなのか事前に計算しておき、そのうえでどのくらいの収入が必要か計算しておくことで、仕事を探すうえでの条件なども明確がなり、移住先の地域に条件をクリアできる仕事があるのか事前に確認しておくことができます。

自治体ごとの移住支援制度を調べておく

政府や各地方自治体では、移住者を手厚く支援する為の制度を設けており、各自治体の支援制度を合計すると5,000件以上とも言われています。支援制度の種類も様々で、居住関係のものや仕事関係、結婚や子育てに関する制度まで各自治体それぞれが特徴ある制度を設けているのです。

移住をスムーズにおこなうためには、自分の移住目的や移住後の生活スタイルに合わせて、満足できる支援制度を見つけて積極的に活用していきましょう。

まとめ

田舎へ移住するメリットはたくさん存在します。この記事を読んでいただいているみなさんも少なからず田舎で生活する良さを感じておられるのだと思います。しかし、移住してはいけない人の特徴でも紹介した通り、実際に田舎に住んでみると想像していなかった現実を目の当たりにし、移住したことを後悔されてしまう人も少なくないのが現状です。

田舎への移住に失敗しないためには、事前のリサーチとどれだけ移住後の生活をイメージできているかがとれも重要なことになります。まずは、田舎での生活の不安点を整理し、そのうえで実際にその地域を訪れてご自身で感じてみることで失敗するリスクを抑えることができます。少し面倒に思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、この先の移住ライフを快適なものにするためにも、入念な事前準備を心掛けてみてはいかがでしょうか。