「婚活移住」で幸せになれる?移住婚のメリット・デメリットを紹介
更新日: Sep 18, 2020

移住希望者の増加とともに、新しい婚活スタイルとして「移住婚活」が注目されています。晩婚化が進む都市部から少子高齢化が進む地方への移住促進策として、自治体も支援を活発に行っています。婚活移住について、メリット・デメリットと合わせて紹介します。
目次
婚活移住とは?移住婚なら憧れの移住と結婚を両立!

移住婚活とは、結婚相手を探すために地方に移住することです。地方で結婚相手を探している人と巡り合えるチャンスができ、効率の良い婚活が可能になります。
地域によって、独身男性が多い地域、独身女性が多い地域など、結婚願望のある男女の数には偏りがあり、女性の独身率は西高東低、男性の独身率は逆に西低東高といわれているんです。最近とても話題になっている婚活移住のメリット、デメリットなどをご紹介します。
婚活移住のメリット

移住婚活のメリットとして、以下の点があげられます。
地方の男性は結婚願望が強い
田舎は「結婚して家を継ぐ」という風習が今もなお根強く、地方の男性は、都会の男性と比べて結婚願望が強いことが多いです。そのため、結婚に対して男性がとても積極的な傾向にあり、「結婚への真剣度が高い=カップル率が高い」とも言えます。
また、婚活イベントでは、女性は大切なお嫁さん候補として、厚くもてなされることが多いので、結婚と移住を考えている女性は婚活イベントへの参加がかなりおすすめです。
自治体も婚活支援に積極的

若者の都会への流出防止と地域活性化、移住促進のために、婚活支援に力を入れている自治体が増えています。自治体が主催する婚活パーティーは、未来の花嫁候補をおもてなしするような至れり尽くせりの内容なうえ、イベント参加費用も安く、女性も安心です。
地方の魅力を堪能できる観光ツアーとセットになっている場合もあるので、相手男性のことだけでなく、その土地のこともじゅうぶんに知ることができます。下記に各都道府県の結婚支援サイトを表にまとめましたのでご覧ください。
各都道府県の結婚支援サイトまとめ
都道府県 | 結婚支援サイトURL |
---|---|
北海道 | 北海道コンカツ情報コンシェル |
青森県 | あおもり出会いサポートセンター |
岩手県 | “いきいき岩手”結婚サポートセンター |
秋田県 | Deai Plazaあきた結婚支援センター |
宮城県 | みやぎ結婚支援ポータルサイト |
山形県 | やまがた出会いサポートセンター |
福島県 | ふくしま結婚子育て応援センター |
茨城県 | いばらき出会いサポートセンター |
栃木県 | とちぎ未来クラブ |
群馬県 | ぐんまスマイルライフ |
埼玉県 | 結婚・妊娠・出産・子育て応援公式サイト |
千葉県 | ちば My Style Diary |
神奈川県 | 恋カナ |
山梨県 | 婚活やまなし |
長野県 | ハピナビオフィス |
新潟県 | ハピニィ |
富山県 | とやまマリッジサポートセンター |
石川県 | いしかわ結婚支援センター |
福井県 | ふくい婚活カフェ |
岐阜県 | ぎふマリッジサポートセンター |
愛知県 | あいこんナビ |
三重県 | みえでええ人みつけよに! |
滋賀県 | ハグナビしが |
京都府 | きょうと婚活応援センター |
大阪府 | ふぁみなび |
兵庫県 | ひょうご出会いサポートセンター |
奈良県 | なら結婚応援団 |
和歌山県 | わかやま出会いの広場 |
鳥取県 | とっとり婚活応援プロジェクト |
島根県 | しまね縁結びサポートセンター |
岡山県 | おかやま縁むすびネット |
広島県 | ひろサポ |
山口県 | やまぐち結婚応縁センター |
徳島県 | マリッサとくしま |
香川県 | EN-MUSUかがわ |
愛媛県 | えひめ結婚支援センター |
高知県 | 高知で恋しよ!!応援サイト |
福岡県 | 福岡出会い・結婚応援事業 |
佐賀県 | 子育てし大県“さが” |
長崎県 | ながさきめぐりあい |
大分県 | おおいた出会い応援センター |
宮崎県 | えんむすびみやざき |
鹿児島県 | 世話やきキューピッド事業 |
移住と結婚を両立
将来は結婚して田舎暮らしがしたいと考えている未婚女性にとっては、結婚と移住というふたつの夢が同時に叶うわけですから一石二鳥ですね。
助成金をくれる自治体も
婚活が成功して移住が決まると、助成金を支給してくれる自治体もあるんです! 結婚と移住の夢が叶うだけでも嬉しいのに、補助金まででるなんてとても有り難いでしょう。貰えるものはきちんと受け取らないともったいないので、各自治体の移住を促進するためのサポート体制を事前に確認しましょう。
新しい土地でゼロから婚活をスタート

今住んでいる街で婚活をしした場合、知り合いにバレてしまうんじゃないかと心配になります。もし、婚活していることを知人に知られたくないなら、婚活移住がおすすめです。新天地なら、周りの目を気にすることなく、ゼロから積極的に婚活することができます。
婚活移住のデメリット

婚活移住のデメリットとして、男性・女性共通の以下の点があげられます。基本的に田舎の嫁入り、婿入りと同じと考えると、なんとなくイメージが湧きませんか? 昔からの風習や考え方が、地方では現在も根強く残っているのが現実です。
慣れないストレスが重なる
移住と結婚、どちらも人生で初めての経験という人が多いはずです。土地、人、仕事、生活、すべてが慣れないうえ、結婚相手は生活習慣の異なる他人です。一緒に暮らしてみると、誰もが最初はストレスを感じるのは致し方ありません。
そのうえ、家族と同居、家業の手伝い、家事など、慣れないストレスが重なるのは避けて通れません。そのストレスを誰かに聞いてほしくても近くに知り合いもいない…。
移住生活が合わなかった場合、単身での移住であれば自己責任で都会に戻れますが、結婚したとなると配偶者、家族との話し合いや、それに伴う手続きが大きな壁になってしまいます。
長男・長女は家業と住居を継ぐ

地方に残っている人は、親を大切に思っている人たちが多いです。そのため、長男は親の意思を引き継ぐ気持ちが強く、家業や家(住居)を継ぐのが当然と言っても過言ではありません。
家族を大切に思う気持ちはとても素晴らしいですが、ふたりだけの甘い新婚生活は夢見ずに、結婚と同時に相手の両親との同居を覚悟しておきましょう。
また、女性しかいない(兄弟がいない)家の長女と結婚する男性の場合は、長女が跡取りとして婿をとり家業または家を継ぐことも珍しくないので、婿養子になる覚悟が必要です。
家業がハードなことも

農家など家業を継ぐ人と結婚した場合、地方では、配偶者が家業を手伝うのは当たり前な風潮があります。まだ暗いうちから作業が始まったりと、今までとは生活のリズムがガラリと変わることもあり、体力面でもハードだと感じることも。
また、自分で転職活動をして選んだ仕事ではないので、得意ではない分野の仕事である可能性もあります。一日の生活の流れを結婚前に確認できれば、自分に出来るかどうか見極められるかもしれません。
大家族の家事は忙しい
先程も記述しましたが、移住婚の場合、新婚から同居することが多いです。親だけでなく、配偶者のきょうだい、祖父母、曾祖父母など、大家族になることも珍しくありません。部屋数が多い古い家の掃除、大家族の食事、買い出し、盆・正月など人がたくさん集まる季節行事など、家事だけでも激務が予想されます。
家業を手伝って、さらに家事も大変となると、思い描いていたスローライフとはかけ離れた生活になってしまいます。田舎では家事は嫁の仕事という認識が強いため、男性の場合は家事のプレッシャーはそれほどないかもしれませんが、その代わりに外の仕事が大変です。
例えば、消防団や祭りなどの地域行事に週末ごとに駆り出されたりなど、その土地の風習や、地域の人との繋がりなどで大変な思いをすることもあります。
「跡取り」プレッシャーが半端ない
田舎は、「跡取りを産んでこそ」のプレッシャーがすごいというイメージはありませんか? 結婚と同時に「早く孫を」と遠回しに言われたり、第1子が女の子だった場合に、「早く男の子(跡継ぎ)を」のプレッシャーを感じざるを得ません。
男の子を授かれなかったとしても昔のドラマのようないじめなどはないと思いますが、なんとなく劣等感を感じてしまうことも…。
離婚やバツイチは「恥」

都会で生活しているひとにとって離婚は珍しいことではないですが、田舎では、噂がすぐに広まることもあり、「離婚=恥」の感覚が強いのは否めません。
もし離婚したくなっても、家族の大反対に合ったり、移住者が女性の場合は、「子どもは渡さない」と言われることもあるようです。田舎に嫁いだら、離婚を考えることは不可能と考えておく方が賢明です。
また、婚活移住者が離婚歴がある女性の場合、離婚歴を秘密にさせられることもあるので、離婚歴がある人はきちんと相手家族に事実を伝え、ご近所への対応など相談しましょう。
婚活移住に向いている人

それでは、婚活移住をすることによって幸せになれるのはどのようなタイプの人なのでしょうか。ご自身が当てはまるか考えてみてください。
スローライフを求めない
単身移住であれば自分のペースで新生活をスタートすることができますが、移住婚は配偶者や家族のペースに合わせなくてはいけません。かといって、1人で外出すると、「家のことをやらないなんて!」と非難の対象になってしまうことも。
「田舎=のんびりできる」ではありません。婚活移住の場合は、思い描いていた田舎暮らしの理想はいったん捨てるべきです。
甘い新婚生活を求めない
田舎へ嫁ぐ場合は、新婚から配偶者家族と同居することが多いです。2人で旅行、おでかけ、食事なども、家族やご近所さんの目が気になって行きづらいと感じることもあるそう。2人きりの甘い新婚生活への期待は抱かない方が良いでしょう。
仕事を選ばない

配偶者の家業を手伝う場合は当然、仕事内容や待遇を選ぶことができません。今まで経験したことのない作業を任されたり、夜中や早朝などまだ暗いうちから動き出したりと、体力面だけでなく精神面も削られる思いをする可能性もあります。
そうしたとき、自分には合わないとネガティブに考えるのではなく、新しい経験に興味を持ち、何事にもチャレンジする気持ちが大切です。慣れないうちは誰でも失敗をするものです。その失敗を糧に成長できるタイプの人だと相手家族にも受け入れられやすいです。
人見知りしない
田舎は人との繋がりが広くて深いです。配偶者だけでなく、家族、家業の職場の人たち、ご近所さんなど、避けられない付き合いが非常に多いため、人見知りするタイプの人はなにかと辛い思いをするはずです。
仮に、引っ越してきたばかりでまだご近所さんの顔を覚えていなくても、すれ違った人に笑顔で挨拶できる人は田舎暮らしに向いています。明るく元気に挨拶ができれば、周りからの評判もきっと良いでしょう。
(男性)婿入りOK
兄弟がいない長女と結婚する場合は、婿入りまたは実質婿入りする(姓は変わらなくても嫁の家業や住居を継ぐ)覚悟が必要です。
婿入りする場合は、自分の姓が変わることを事前に両親にもきちんと相談しましょう。また、今の仕事を辞められない人は、移住婚活は向かないと考えるべきです。
介護する覚悟がある

田舎では在宅介護を選ぶ家族が多いので、家族になるからには、在宅介護の覚悟が必ずと言っていいほど必要です。週に何度かデイサービスを利用する家庭も多いですが、その場合にも何かあればすぐに飛んでいかなければなりません。
在宅介護は本当に大変で、外出できる時間が無くなるだけでなく、睡眠不足やストレス過多で体調を壊してしまうこともあります。配偶者の協力を得るなどして、上手に発散できる人だと良いですね。
自己主張が強すぎない
家族との同居、家業の手伝い、配偶者との旅行や外出など、自分のペースでできないことが多いので、何でも自分で決めたい人、周囲に合わせるのが苦手な人にはストレスが多いでしょう。
まとめ

デメリットもありますが、移住と結婚のどちらも望んでいるなら、一つの選択肢として考えてみても良いと思います。まずは、自治体主催の婚活移住者向けのパーティーに参加してみてはいかがでしょうか。
地方の魅力を案内してくれるツアーとセットになっていることも多く、移住先探しとしても効率的でおすすめです。新しい環境に、運命の出会いがあるかもしれません。