京都府ってどんなところ?
京都府には恭仁京や長岡京、平安京など日本の首都が置かれていました。自然、遺跡、建造物と春夏秋冬それぞれの季節の趣がある、日本を代表する観光地です。古い街並みや歴史、のどかな田園の風景に憧れて移住を希望する人も多くいます。京都府の特徴や歴史などをまとめてみました。
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京都府の特徴や歴史(歴史がある自治体であれば)
およそ京都市の場所に平安京が中国の唐王朝の首都、長安を模倣して作られました。この時代は平安時代とよばれ詩歌、建築、美術そして宗教など日本文化が発展しました。
現在も残る寺社仏閣が建設され、祇園祭などこの頃から行われている行事もあります。その後応仁の乱で京都の街中が戦場になり荒廃してしまいますが、織田信長、豊臣秀吉など戦国大名の助力で再建がすすみました。
江戸時代には政治の中心は関東へ移りましたが、京都は引き続き文化と経済の中心地として栄えることとなりました。
高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ
京都府には新幹線、高速道路が通り全国各地からのアクセスは抜群です。鉄道は東海道新幹線をはじめ、山陰本線(嵯峨野線)、舞鶴線、奈良線、関西本線(大和路線)ほか、府内には地下鉄、叡山電鉄なども走行しています。
道路も名神高速道路、新名神高速道路、舞鶴若狭自動車道など関西圏各地へと伸びています。府内は路線バスが充実し観光地、京都市外を網羅しています。
その他の情報
京都府は南北に細長く、内陸側の京都盆地を中心とする南部(京都・山城・南丹地域)と、丹後半島と舞鶴湾、若狭湾で日本海に面している北部(中丹地域・丹後地域)に大きく分けられます。
北西から南東方向に、長さ約140kmもあります。 北部は丹後山地、福知山盆地、中央部は丹波高地、亀岡盆地、南部に京都盆地となっています。標高1000m以下の低山に囲まれた盆地が多く、面積の75%以上が山地、丘陵地 です。
北部山間部は有数の豪雪地帯で、上世屋、木子エリアでは積雪が2mを超えます。企業や学校、観光地が密集している京都市周辺に人口が集中している一方、北部や山間地域は過疎になっていることが課題となっています。
移住のために住宅の整備にかかった補助金を交付するなど対策が取られています。
京都市周辺の見どころ

金閣寺、清水寺、伏見稲荷大社など外国人にも人気の寺社仏閣や、街並み、市場など京都を代表する観光地は京都市内に集まっています。
しかし京都市周辺にも足を伸ばして見ておきたいスポットが多数。ここでは海の京都、森の京都、お茶の京都、竹の里・乙訓など京都市周辺の見どころを紹介します。
海の京都
日本海に面した京丹後市、伊根町、宮津市、舞鶴市、山寄りの与謝野町、福知山市、綾部市が「海の京都」のエリアです。
日本三景のひとつ天橋立、舟屋が立ち並ぶ伊根湾、酒呑童子(しゅてんどうじ)伝説が残る大江山などが見どころです。またメロン、桃、ぶどう、みかん、スイカなど果物の産地でもありフルーツ狩りの楽しみも。
海水の透明度が高く、白い砂浜が続く海岸は夏は海水浴客でにぎわいます。
森の京都
亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、綾部市、京都市右京区京北周辺が「森の京都」といわれます。京都駅から福知山駅まではJR山陰本線・福知山線で約60分。
この路線には森の京都の魅力を車内のQRコードで紹介する「森の京都QRトレイン」が走行しています。
この地域には明智光秀が築いた福知山城、丹波亀山城など山城が多く、戦国時代の面影を見ることができます。冬は雪が積もり昔話のような風景が広がります。
お茶の京都
宇治市、城陽市、木津川市、八幡市、精華町、南山城村など、奈良県へと続く京都府南部には茶畑の明るい景色広がります。宇治茶の産地として全国的に知られていますが、個性的な観光スポットにも注目してみてください。
グーグルマップ上でも目を引く、大きな円形の第二京阪道路と京滋バイパスのジャンクション「久御山ジャンクション」、エジソンが白熱電球の材料に竹を使った国宝石清水八幡宮、磨崖仏の巨大な弥勒仏が本尊の笠置寺、時代劇定番のロケ地でもある木津川に架かる「流れ橋」ほか、京都文化の懐の深さを感じさせてくれます。
竹の里・乙訓
豊臣秀吉が明智光秀を討った山崎の戦いの地です。また、長岡京市、向日(むこう)市、大山崎町は、日本最古の物語といわれる竹取物語の発祥の地のひとつと伝えられ、京都市洛西竹林公園には約110種類の竹や笹を鑑賞できる回遊式庭園があります。
千利休が建てた数寄屋造りの原点といわれる国宝の茶室、待庵(たいあん)、一寸法師伝説が残る宝積寺、また世界的に評価が高いウイスキーを生産する、サントリー山崎蒸留所があります。
京都府の移住支援・就業支援制度

京都府が行っている移住者への支援制度を紹介します。具体的に移住を考えている人は参考にしてください。
京都府移住支援金
京都府では、国、市町村と共同で府内の対象地域へUIJターン(移住&就業)をする人に移住支援金を支給しています。受けられるのは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に在住し23区内に通勤している人です。
金額は2人以上の世帯は100万円以内、単身の場合は60万円以内です。京都府内の移住先の対象地域は、舞鶴市、綾部市、亀岡市、京丹後市、南丹市、木津川市、和束町、井手町です。開始時期、支給額などは市町村により異なるので、移住を希望する市町村に確認をしてください。
なお、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県在住でも都市部から外れる市町村に在住の場合は支給が受けられません。
京都移住コンシェルジュ
「京都移住コンシェルジュ」は京都移住を応援してくれる窓口です。大阪、東京、京都に設置されています。田舎暮らしの初歩的な紹介から、移住までに必要なことなどを整理していきます。
自然豊かなところで子育てしたい、京都や大阪へ仕事に通って山の近くに家を持ちたい、古民家に住みたい、農業をはじめたい、などそれぞれの希望に合った移住を考えていきます。
時間は60〜90分ほどです。相談は無料ですが相談窓口に予約をしてください。電話、メール、オンラインでも受け付けています。
京都府UIJターンナビ
「京都府UIJターンナビ」は京都府のUターン、Iターン、Jターンの就職情報サイトです。京都府内での仕事探しや企業の求人活動を支援しています。個別相談、スキルアップ支援、京都に事業所のある企業の求人情報の提供など。
サイトに登録すると、新着求人情報の定期配信、登録企業によるリクエスト求人提供、就職イべントへの参加予約などができます。また登録者限定の企業説明会や面談会もあります。京都府内への移住を具体的に考えている人はぜひ登録してください。
京都府の子育て環境

京都府は“子育てしやすい環境は、全ての世代にとっても暮らしやすいまち”とし、「子育て環境日本一」を目指して毎月19日を「きょうと育児の日」に制定しています。
また、子どもへのサポートだけでなく、婚活、育児と仕事の両立、子育てにやさしい職場環境づくりなど、子どもたちを囲む環境づくりや、子どもを守る大人のサポートにも力を入れています。
「きょうと子育て応援パスポート」(協賛店舗が各種サービスを提供)、「きょうと子育て応援施設」(商店街やセブン-イレブンの一部の店舗で休憩所の設置、商品の配達など)など、子育てファミリーにうれしい支援を実施しています。
各取り組みについては下のページからアクセスできます。 http://www.pref.kyoto.jp/kosodate/nihon1.html
京都府で住むならどこがいい?

移住先として考えたい京都府の市町村を紹介します。歴史と自然が残る土地は心も豊かにしてくれます。子育て、シニアライフ、週末移住などそれぞれが暮らしの楽しみ方を見つけられることでしょう。
京都市の周辺に住むなら
京都市は京都府の府庁所在地で、政令指定都市です。日本国内の市では8番目の人口があり、およそ145万人が暮らしています。794年の遷都から1000年以上にわたって平安京が置かれ、古都と呼ばれています。
神社仏閣、史跡、町並みが数多く残り、歴史的文化や祭りに国内外の観光客が訪れる世界的な観光都市です。一方、伝統工芸が受け継がれ、京セラや島津製作所、任天堂など日本を代表する企業の本社も集まっています。
京都大学をはじめ学校が多く、国内外から学生や研究者が集まる学園都市の一面ももっています。京都盆地の中に位置しているため、夏と冬、昼と夜とで温度差が大きくなります。 子育て環境も整備が進んでいます。
京都市では、待機児童ゼロを7年連続で達成しました(令和2年4月)。小学校入学前児童のうち、保育所等を利用する児童の割合は過去最高の51.5%に達し、人口100万人を超える大都市の中で、最も保育所に入りやすくなっています。
京都市では都市部、山間部への移住支援も充実しています。空き家対策総合案内、京町家なんでも相談、また「空き家活用・流通支援等補助金」の制度も整っています。
京都市移住サポートセンターのホームページ「住むなら京都(みやこ)」に移住情報がまとめられています。
向日市
向日(むこう)市は北西東を京都市、南を長岡京市と接しています。平安京以前には長岡京が置かれていた歴史的な場所です。人口は約5万6000人。
広さは東西約2km、南北約4kmで西日本の市では一番小さく、全国の市では蕨市、狛江市に次いで3番目に小さい市です。地域子育て支援拠点、ファミリーサポートセンターの設置、子育てガイドブック作成など子育て支援への取り組みも積極的です。特産品はタケノコ。
長岡京市、大山崎町とともに竹の里として知られています。向日市の竹は90%以上がモウソウ竹で、肉質が厚く最高の品質だそう。産地の向日丘陵一帯には美しく幻想的な竹林の風景が広がり、新たな観光スポットとして注目されています。
ナス、ポインセチアなども盛んに生産されています。
城陽市
城陽(じょうようし)市は、京都府の南部に位置する市です。宇治市、八幡市、京都市と奈良市のほぼ中間にあります。京都から五里、奈良から五里の位置にあることから「五里五里(ごりごり)のさと」と呼ばれています。
西に木津川、東には広大な丘陵地と、変化に富んだ地形をしており、温暖で暮らしやすい気候が特徴です。人口は約7万4000人。全国的に知られる宇治茶の産地です。
「お茶の京都」のエリアで、城陽茶まつりが開催されています。鉄道、バス、高速道路など交通の便も良く、大阪方面へも出やすくなっています。子育て支援事業は子育て支援医療費支給制度ほか、地域子育て支援センターひなたぼっこの設置など。
古墳、重要文化財の建物や史跡が数多く残され、古代のロマンを感じさせてくれます。
長岡京市
長岡京市には6世紀初めに弟国宮、8世紀末には桓武天皇による長岡京と2度にわたって都が置かれました。京都市西京区、向日市、大山崎町に隣接しています。人口は約8万人。
緑深い風景が印象的で、数多くの映画、ドラマ、時代劇のロケ地になっています。恵解山古墳をはじめ多くの古墳群、乙訓寺や長岡天満宮などの神社仏閣が点在し、古くから交通の要衝として栄えてきました。
昭和40年代からは京都や大阪のベッドタウンとして発展してきました。 長岡京市の情報 長岡京市には6世紀初めに弟国宮、8世紀末には桓武天皇による長岡京と2度にわたって都が置かれました。京都市西京区、向日市、大山崎町(旧乙訓郡)に隣接しています。人口は約8万人。
緑深い風景が印象的で、数多くの映画、ドラマ、時代劇のロケ地になっています。恵解山古墳をはじめ多くの古墳群、乙訓寺や長岡天満宮などの神社仏閣が点在し、古くから交通の要衝として栄えてきました。
昭和40年代からは京都や大阪のベッドタウンとして発展してきました。移住、子育て支援については京都府の制度を参考にしてください。
宇治市
宇治(うじ)市は京都府の南部に位置し、京都盆地の東南部、京都市や大津市と隣接し、京都市のベッドタウンとしても機能しています。人口は約18万人。
京都市に次いで京都府内で2番目の規模になります。ユネスコ世界遺産の平等院、宇治上神社などの文化財が知られ、宇治茶が特産品です。
市内の公立小中学校ではお茶の地域教育が実施されています。子育てにやさしいまちを目指してさまざまな事業を行っていますが、それら子育て支援関連情報を掲載した「令和3年(2021年)度版 宇治子育て情報誌」が便利です。
山科区
京都市山科区一帯は、平安時代の頃にはすでに山城国宇治郡山科郷という名で呼ばれていました。現在人口は約13万3000人。
京都市の東側にある山科盆地の北部、周辺の山地がエリアです。清水焼団地、西野山ニュータウンなど住宅街があり京都や大阪のベッドタウンとなっています。山科区は清水焼、京扇子、京仏具などの伝統産業の生産団地があり、現在の金属箔、金属粉などの産業の発達につながっています。
山科区独自の活動としては「やましなお誕生おめでとう事業 」を実施しています。民生児童委員・主任児童委員が遊び場情報や子育てサロンなどの子育て支援情報を届けてくれます。
まとめ
京都にあこがれて移住を希望している人は多いのではないでしょうか。しかしイメージされる観光客でにぎわう神社仏閣や市街のほかに、自然豊かなおだやかな暮らしをおくれそうな京都もあります。移住を検討している人は、さまざまな側面を持つ京都府の地方の魅力にも注目してみてください。