筑波山を望む茨城県つくば市の魅力

筑波山を望む茨城県つくば市の魅力

研究学園都市としてのイメージが強い茨城県つくば市は、移住先としても人気が高まっている自治体です。つくば市に移住することで感じられる魅力には、以下のようなものがあります。

・人口約23万人の急成長都市
・万葉集にも記されている関東を代表する名山「筑波山」
・筑波大学をはじめとした教育・研究機関が集まる
・つくばエクスプレスの開通で東京まで最短45分
・パン好きには堪らない「パンの街つくば」

大きすぎず小さすぎないサイズ感のつくば市は、のんびりとした田舎暮らしを楽しめる環境が整っている移住先です。また、自然環境の良さ、教育施設の充実度、都市部へのアクセスのしやすさ、趣味の充実など、さまざまなメリットがある点もポイントです。つくば市の魅力について以下で詳しく説明していくので、移住先を検討中の方はぜひ参考にしてください。

人口約23万人の急成長都市

つくば市は、急成長都市としての魅力を持つ自治体です。定住地としての人気が高く、2021年10月に発表された人口増加率ランキングにおいて全国1位を獲得しています。増加率は実に2.13%で、2位の千葉県流山市の2%を大きく上回っているのが特徴です。

また、茨城県内での人口数は、県庁所在地の水戸市に次いで第2位を獲得しています。県内第2の都市としてのポテンシャルを持ち合わせていることから、将来性の高さを期待できる自治体です。

地方に位置する地域の多くは、人口の減少が顕著に表れています。一方、人口増加を記録し続けているつくば市においては、過疎化に伴う経済縮小といった問題点とは無縁の移住先です。生活利便施設や医療機関の減少といった生活水準の低下が起こりにくくなっているため、長期的に快適な田舎暮らしを楽しめます。

万葉集にも記されている関東を代表する名山「筑波山」

つくば市の魅力に、「筑波山」を有する点が挙げられます。標高877メートルにも及ぶ「筑波山」は、つくば市の北側に位置しています。男体山と女体山で構成されており、万葉集にも詠まれている由緒ある山です。

「霞ヶ浦沿岸」「横利根川」「北利根川」「下津海岸」などと共に「水郷筑波国定公園」に指定されている点も特徴で、茨城県有数の景勝地としても知られています。「富士山」と並ぶほどの名山となっていることから、「大自然を堪能できる場所で田舎暮らしをしたい」「雄大な山の景色を眺めながらのびのびとした生活がしたい」という方におすすめです。

筑波大学をはじめとした教育・研究機関が集まる

1963年に「研究学園都市建設」が始まって以来、つくば市は教育の街として機能しています。「筑波大学」「筑波技術大学」「高エネルギー加速器研究機構」「国土技術政策総合研究所」をはじめとする教育・研究機関が多く設置されており、地域全体にアカデミックな雰囲気が漂っています。高度な教育を受けられるエリアとなっていることから、子どもの教育に力を入れたい子育て世帯に最適です。

つくば市は、公立の小中高校はもちろん、私立校、義務教育学校、中高一貫校も充実しています。教育の選択肢が非常に多く、「せっかく移住するならハイレベルな教育施設が揃った場所がいい」「子どもの感受性と知性の両方を育める場所で田舎暮らししたい」といった要望を叶えられる移住先です。

つくばエクスプレスの開通で東京まで最短45分

2005年につくばエクスプレスが開通したことを受け、つくば市と東京の距離がグッと近づきました。秋葉原駅までの所要時間は、快速で45分、普通で57分となっています。1時間以内で移動できることから、移住体験がしやすい、二拠点生活(デュアルライフ)に適している、都内に通勤・通学できるといったメリットを兼ね備えている移住先です。

都市部から遠く離れたエリアに移住する場合、下見のしにくさや転職・転校といったデメリットと向き合う必要があります。しかし、短時間で移動可能となっているつくば市であれば、気軽に田舎暮らしをスタートさせやすくなっています。

パン好きには堪らない「パンの街つくば」

つくば市で田舎暮らしをする魅力に、美味しいパンを食べられる点があります。最先端の教育施設や研究所が設立されているつくば市は、外国人研究者が多い地域です。パン文化になじみ深い層が多数暮らしていることから、パン屋の店舗数が増えたという歴史を持っています。

つくば市で営業しているパン屋の数は、50軒以上に及びます。老舗店、サンドイッチ専門店、フォトジェニック、国産小麦にこだわった店といったバリエーション豊富なパン屋が軒を連ねているので、「毎日違う店のパン屋を食べ比べしてお気に入りを見つけたい」「朝活を楽しめる移住先で田舎暮らしを満喫したい」という方におすすめです。

茨城県への移住はこんな人にオススメ!

茨城県への移住はこんな人にオススメ!

移住先には、それぞれ特色や特徴があります。向き不向きなどもあるため、移住を決行する前に自分自身との相性を確認してみましょう。つくば市がある茨城県は、以下のような方におすすめの移住先です。

・田舎暮らしをしながら都心で働き続けたい
・二拠点生活(デュアルライフ)を考えている
・茨城県の特産品を味わいたい
・都会への利便性を捨てずに自然の中で暮らしたい

都市部からの距離が近い茨城県は、都心への通勤に最適です。また、二拠点生活も容易にこなせる立地なので、段階的に田舎暮らしに適応していきたい方にも向いています。現地生産品の豊富さや利便性と自然環境のバランスもちょうどよく、初めて田舎暮らしをする場合でも住み心地の良さを感じることができます。
では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

田舎暮らしをしながら都心で働き続けたい

都心での仕事を辞めずに田舎移住したい方は、茨城県を移住先に選ぶのがおすすめです。
茨城県は、東京都とのアクセスが良い都道府県です。わずか45分で移動できる距離感となっており、通勤できる範囲内に位置しています。そのため、移住を機に退職する必要がなく、田舎暮らしをしながらでも都心での仕事を続けられる移住先です。

移住に伴う再就職は、精神的にも経済的にも負担が大きいというデメリットがあります。しかし、都心からの距離が近い茨城県であれば、再就職に関する不安や悩みをゼロにすることができます。ストレスを最小限に抑えながら田舎暮らしをスタートさせられるので、より満足度の高い移住生活を実現できる点がポイントです。

二拠点生活(デュアルライフ)を考えている

茨城県は、二拠点生活(デュアルライフ)をしたい方に向いている移住先です。二拠点生活とは、都市部と田舎の2つのエリアに居住するライフスタイルのことを指します。自宅を2つ持つことにより、平日は都市部で仕事や学校、休日には地方で田舎暮らしを楽しむといった生活を叶えることができます。

二拠点生活を成功させる秘訣は、2つの住宅の距離が遠過ぎないことです。移動距離に数時間かかるような立地の場合、二拠点生活を続けることは大きな負担となります。身体的、精神的な疲労が溜まりやすいのはもちろん、時間を確保しにくくなる点も大きなデメリットです。

一方で、短時間で東京と行き来できる茨城県であれば、容易に二拠点生活を継続させることができます。メリハリのある暮らしができるため、仕事や学校への影響を最小限に抑えながら田舎での生活を満喫したい方におすすめです。

また、二拠点生活は、田舎暮らしを検討中の方にも適したライフスタイルです。「本当に自分に田舎暮らしが向いているのか?」「途中で飽きてしまって都会に帰りたくならないか?」といった問題点と向き合いながら田舎暮らしを実践できるので、自分との相性を見極めてから本格的に移住計画を進められます。

茨城県の特産品を味わいたい

茨城県は、第一次産業が盛んな都道府県です。茨城県産の青果物取扱高は常にトップをキープしており、農業以外にも水産業、畜産業、林産業などが行われています。現地生産の食材が多いことから、日常的に茨城県の特産品を楽しみたい方に最適な移住先です。

茨城県では、カボチャ、トマト、人参、キュウリをはじめとする野菜のほか、メロン、梨、ブドウ、リンゴなどの果物の生産量も多くなっています。カツオ、シジミ、ヒラメを含む水産物、常陸牛や鶏卵などの畜産物、シイタケ、マイタケ、わさびといった林産業も盛んに行われているため、地元産の食材を新鮮な状態で味わうことができます。
また、生鮮食品以外の特産品も豊富で、納豆、干し芋、ワイン、ビールといった幅広い食品を楽しめる点もポイントです。

茨城県は、特産品の充実度が高い自治体です。「現地で作られた食品をリーズナブルな価格で手に入れたい」「食生活にも気を遣いたいから良質な食材を摂取したい」という方は、食品の特産物が多い茨城県を移住候補地に加えてみましょう。

都会への利便性を捨てずに自然の中で暮らしたい

茨城県は、便利な環境と自然豊かな立地の両方を求める方にピッタリの移住先です。「筑波山地」「久慈川」「関東平野」「袋田の滝」「波崎海岸」をはじめとする多彩な自然環境が楽しめる地域となっており、自然の美しさや壮大さを日常的に味わうことができます。

移住するエリアによっては本格的な田舎暮らしができるため、「大自然に囲まれた場所で悠々自適な生活をするのに憧れる」「これまで暮らしてきた都心とは全く雰囲気の違う自然の多い所に移住したい」という方に最適です。

また、茨城県は、東京都と同じ関東地方に位置している都道府県です。都心まで短時間で行き来できるというメリットを兼ね備えており、大都市へいつでもアクセスできるという安心感があります。「LALAガーデンつくば」「BiViつくば」「トナリエつくばスクエア」といったショッピングモールも県内にあることから、買い物の利便性も高い移住先です。

茨城県内に住むことにより、便利さと自然の恵みをどちらも手に入れることができます。そのため、田舎暮らしに初めてチャレンジする方にとって非常に住み心地の良い都道府県です。

つくば市の移住支援制度を詳しくご紹介!

つくば市の移住支援制度を詳しくご紹介!

移住支援制度は、移住者の生活をサポートするための制度です。移住による経済的かつ精神的な負担を軽減したい方は、ぜひ活用してみましょう。つくば市では、以下のような移住支援制度を行っています。

・わくわく茨城生活実現事業(茨城県移住支援金)
・いばらき子育て家庭優待制度
・つくば市低炭素ガイドラインに基づく認定補助金制度
・「つくば市創業支援ネットワーク」構成機関による創業支援
・幼児2人同乗用自転車購入費補助事業

ファミリー世帯を対象とした移住支援制度が多く、子育てにかかる負担を抑えやすくなっています。また、エコに関する支援制度があるのもポイントで、社会貢献しながら田舎暮らしができます。創業を検討している方向けのサポート体制も整っているため、移住後に事業を始めたいと考えている方にもピッタリの移住先です。
それでは、各項目について詳しくチェックしていきましょう。

「わくわく茨城生活実現事業(茨城県移住支援金)」

茨城県への移住者は、「わくわく茨城生活実現事業」の移住支援金を受給することができます。移住前に東京23区に在住していた、もしくは東京圏在住で23区に通勤していたことが条件となっており、他にも、就業、テレワーク、起業といった条件が細かく設定されています。

つくば市の場合は、特定創業支援等事業からの支援を証明できること、令和3年3月1日以降に創業していること、創業支援の所在地が周辺のエリアに位置していることの3点を満たした移住者も個別で支援の対象です。
支援金の額は、単身世帯の場合で60万円、家族世帯では100万円です。18歳未満の子どもと同居している世帯においては、子ども1人につき30万円がプラスされます。

「いばらき子育て家庭優待制度」

茨城県内で子育てをする場合、「いばらきkids Club」の会員になることができます。「いばらきkids Club」の会員は、協賛店舗等での割引、スタンプ倍増サービス、粗品進呈といった特典を受けられる仕組みになっています。

対象となるのは、18歳未満の子どもがいる世帯です。保護者1人につき1枚カードを所有でき、子どもが18歳になる年度の3月31日まで有効となっています。
「いばらき子育て家庭優待制度」を利用することにより、日常的に優待サービスを受けることができます。子どもがいる世帯にとってメリットの大きな支援制度となっているので、子育て世帯の方は積極的に活用しましょう。

「つくば市低炭素ガイドラインに基づく認定補助金制度」

つくば市では、温室効果ガス排出量を減らす取り組みを行っています。そのため、取得した住宅のエネルギー効率や断熱性能が一定基準を超えている場合、補助金を受け取ることができます。補助金の対象となるメニューは、「つくばSMILeハウスレベル2」と「つくばSMILeハウスレベル3」です。

「つくばSMILeハウスレベル2」には、BELS評価における星5取得や「つくば環境スタイルサポーターズ」への加入といった条件があります。一方の「つくばSMILeハウスレベル3」は、「つくばSMILeハウスレベル2」の要件をクリアしていることに加えて、住み始めてから3年間にわたってエネルギー別消費量の報告をすることなどが追加されています。

補助金額は、「つくばSMILeハウスレベル2」が10万円、「つくばSMILeハウスレベル3」が20万円です。「つくば市低炭素ガイドラインに基づく認定補助金制度」は、エコ活動に貢献しながら補助金を受け取れる制度です。移住を機に環境保全に力を入れたいという方は、環境と家計に優しい支援制度を持つつくば市を候補地に挙げてみてはいかがでしょう?

「つくば市創業支援ネットワーク」構成機関による創業支援

つくば市に移住して新たな事業を立ち上げる場合、「つくば市創業支援ネットワーク」構成機関による創業支援を受けることができます。主な創業支援には、創業相談、シンポジウムの開催、セミナーの実施、補助金や融資、コワーキングスペースの提供などが含まれます。

補助金や融資を受ける場合、「新規創業促進補助金」「つくば市創業支援融資信用保証料補助金」「新創業融資制度」などが活用可能です。「新規創業促進補助金」は、つくば市から特定創業支援等事業の支援を受けている創業者のための補助金で、最大12万5,000円を受給することができます。

また、「つくば市創業支援融資信用保証料補助金」は「創業支援融資」を受ける創業者を対象としており、信用保証料の半額が補助額となります。「新創業融資制度」は、日本政策金融公庫が行っている融資制度です。

経済的支援が充実していることから、創業がしやすいというメリットがあります。「移住先で何か新しいことを始めたいと思っている」「田舎暮らしをしながら自分でビジネスをしたい」という方は、各支援内容について市のホームページから詳しくチェックしてみましょう。

「幼児2人同乗用自転車購入費補助事業」

つくば市内で幼児2人同乗用自転車を取得する場合に、購入にかかる費用に対する補助金を受給できる制度です。対象となるには、小学校未就学の子どもが2人以上いる、つくば市内の販売店で購入する、安全基準をクリアしたマークが付いている、幼児用座席が2つ装備されているといった条件を満たす必要があります。

補助金額は、20,000円です。ただし、40,000円未満の幼児2人同乗用自転車を取得する場合は、購入金額の半額が補助金額となります。
小さな子どもがいる世帯にとって、幼児2人同乗用自転車は必要不可欠なアイテムです。生活必需品への出費を抑えながら田舎暮らしを楽しむためにも、つくば市への移住を検討してみるのがおすすめです。

まとめ

まとめ

つくば市は、都心から程近い場所で田舎暮らしができる移住先です。移住につきまとう再就職や転校といったデメリットに悩む必要がなく、新生活に適応しやすいという特徴があります。優れた自然環境と利便性の良さの両方を兼ね備えていることから、田舎暮らしに対する不安を最小限に抑えながらのびのびと生活できる点もポイントです。

また、二拠点生活する場所を探している方や茨城県の特産品に興味がある方は、つくば市に移住することで充実度の高いライフスタイルを実現することができます。活用できる移住支援制度も豊富なことから、移住生活にかかる出費を節約できるおすすめの移住先です。