田舎暮らしの不動産探しはどうする?地方移住の物件探しの手段

スーツを着た男性

田舎暮らしは、のんびりとした環境で人間らしく生きられるライフスタイルです。特に都市部で暮らす層から高い人気を獲得している田舎暮らしですが、「田舎ってどうやって不動産を探すのがメジャーなの?」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?田舎エリアの場合、ネットに掲載されている物件情報はごくわずかとなっています。田舎暮らしで不動産を見つけたい方は、以下の5つの方法を参考にしましょう。

  • 空き家バンクを活用する
  • 移住先の自治体に相談する
  • 移住先の不動産屋に訪問する
  • 移住先の自治会長や商店の人など個人に相談する
  • 先輩移住者に相談をする

ネットの物件情報が少ない田舎エリアでは、空き家バンク、不動産屋の利用、他者への相談が主流な探し方です。田舎暮らしに最適な不動産を効率良く見つけるためにも、自身に合う探し方をチェックしてください。では、各項目の詳細を見ていきましょう。

空き家バンクを活用する

田舎エリアで不動産を探す方法のひとつが、空き家バンクの活用です。人口減少や中古住宅に対する需要の低さから、地方エリアを中心に空き家軒数が増加傾向にあります。買い手や借り手がいない状態の空き家が多く、特に人口の過疎化が進む田舎エリアにおける事態は深刻です。また、空き家を解体する場合には、解体料のほかに固定資産税と都市計画税が課されます。

2つの課税対象となってしまうことから、空き家の状態で放置する所有者が多くなっています。空き家バンクは、こういった空き家に関する問題を解消するために作られた制度です。空き家の使い道に困っている所有者と空き家を取得したい移住者を繋ぐ役割を果たしており、相談、内見、契約までスムーズに進めることができます。非営利目的で行っていることから、高額な手数料や仲介料が発生しない点もポイントです。

尚、空き家バンクには、ネットから簡単に利用できるというメリットがあります。物件情報はネットに掲載される仕組みになっており、物件の写真、立地、住環境、築年数、状態、価格などを確認することができます。気軽に物件情報をチェックできることから、「遠方に住んでいるから頻繁に移住地まで不動産を探しに行くのは難しい」「忙しいからネットでササッと物件情報を確認したい」という方におすすめです。空き家バンクを活用することで助成金の受給対象となる自治体もあるので、快適な田舎暮らしを実現したい方はぜひ活用してみましょう。

移住先の自治体に相談する

田舎暮らしのために不動産を探している方は、自治体への相談を検討してみましょう。移住・定住支援を盛んに行っている自治体の多くは、移住希望者への相談窓口を設けています。大型スーパーがある、公共交通機関の便が良い、学校が多いといったエリアごとの特色を聞けるため、自身にとってより住み心地の良いエリアを見極めることができます。また、空き家バンクや不動産業者の情報収集がしやすい点も、自治体に相談するメリットです。仕組み、利用方法、立地をはじめとする基本情報を効率良く集められるので、不動産探しをスムーズにスタートさせることができます。

移住先の不動産屋に訪問する

田舎エリアで不動産を探す場合、移住先の不動産屋を利用する方法があります。不動産屋を利用する最大のメリットは、そのエリアの住宅情報を細部まで収集できる点です。不動産屋は、住宅の貸借や売買に関するエキスパートです。移住地の住宅に関する情報や特徴に精通しており、相場、物件数、移住者が多いエリアなどをよく知っています。住宅に特化した情報をピンポイントで集められるので、「移住地の具体的な物件数がどのくらいか知りたい」「どの辺りのエリアで物件がよく出ているのか教えてほしい」という方に最適です。

また、不動産屋を使う場合、住環境や住宅の雰囲気についても聞けるという特徴があります。物件情報の記載内容だけを見ても、周辺住民の様子や生活音などに関する詳細は分かりません。一方で、各住宅の様子を詳しく把握している不動産屋であれば、住み心地や注意点についても細かく説明してもらえます。移住後の生活をイメージしながら不動産を探せるので、自身と相性の良い住宅で満足度の高い田舎暮らしを楽しめます。

移住先を音尾ずれて自治会長や商店の人など個人に相談する

地元の人に相談するのも、田舎暮らしで不動産を探す方法のひとつです。現地の暮らしやすさや住み心地は、その地で生活する人が一番よく知っています。そのため、地元住民に人気のスーパーや地域で信頼されている診療所があるエリアなど、暮らしに密着した情報を集められるというメリットがあります。田舎で不動産を見つけたい方は、移住地で暮らす自治会長や店のスタッフなどに話を聞いてみましょう。

また、地元の人に相談することで、人づてに不動産を紹介してもらえる可能性もあります。人間関係が濃厚な田舎では、住民同士がお互いの情報を日常的にシェアするのが一般的です。空き家や賃貸物件を持て余しているオーナーについて知っているケースもあるため、タイミング次第では簡単に不動産をゲットできる探し方です。

先輩移住者に相談をする

田舎暮らしで不動産を見つける方法に、先輩経験者への相談が挙げられます。先輩移住者には、すでにその土地に住むための移住準備と移住生活を体験しているという特徴があります。経験に基づいたアドバイスや指摘がもらえるため、田舎暮らしでの充実度をアップしやすい点がポイントです。

先輩移住者に相談する際は、できるだけ移住前の環境が自身と近い人を選びましょう。例えば、移住前に暮らしていた環境が大都市か地方都市かでは、田舎に対する印象が異なります。もし自分自身が大都市から移住する場合は、同じように大都市出身の先輩移住者に相談するのがおすすめです。田舎暮らしに対する感じ方が近いため、具体的にイメージしながら話を聞くことができます。

また、移住後の住宅に関する希望についても、自身と似ている先輩移住者を見つけましょう。住宅を選ぶ際、駅から近い、海が見える、高台に位置する、学校や公園が近いといった住環境に関する希望があるのが一般的です。住環境に関するメリットとデメリットを知る上で、自身と同様の希望を持っていた先輩移住者の情報は非常に貴重です。
例えば、高台に位置する住宅の場合、見晴らしが良く災害対策がしやすいというメリットがある一方で、坂道がキツイというデメリットがあります。体験談を交えたリアルな情報を得られるので、自身が不動産を選ぶ際の参考にすることができます。

田舎暮らしではチェック必須!不動産探しの5つのポイント

不動産の探し方

快適な田舎暮らしを送るためにも、事前調査や準備を徹底しましょう。以下は、田舎エリアで不動産を探す際のポイントです。

  • 現地に訪れて物件の周辺施設などを確認しておく
  • 実際に家の中に入ってWi-fi環境を調査しておく
  • 自治体の支援制度を活用する
  • 定住できるか判断してから購入をする
  • 一緒に引っ越す家族ともたくさん話し合って決める

現地訪問、ネット環境のチェック、家族会議といった多くのプロセスを踏むことで、田舎での移住生活をより良いものにすることができます。各ポイントの詳細を確認し、快適度の高い田舎暮らしを手に入れましょう。

現地に訪れて物件の周辺施設などを確認しておく

田舎で不動産を探すポイントのひとつが、周辺施設の確認です。住みたい住宅がある程度絞れたら、現地を訪問して住環境をチェックしてみましょう。スーパー、コンビニ、医療機関、銀行、ショッピングセンターをはじめとする生活利便施設のほか、公共交通機関や教育機関の有無もポイントです。徒歩圏内なのか車や公共交通機関での移動になるのかなども細かくリスト化し、行きやすさや所要時間なども確認してください。

移住後の暮らしやすさを調べる上で、現地訪問は非常に有効な手段です。自分自身で周辺施設の情報収集ができることから、「想像の何倍も住み心地の悪い田舎暮らしを送っている」「こんなに不便な場所だと知っていたら移住しなかったのに」といった後悔を未然に防ぐことに繋がります。

実際に家の中に入ってWi-fi環境を調査しておく

田舎暮らしのために不動産を探す際は、ネット環境に関する事前調査を行いましょう。取得希望する不動産の内見が決まったら、ネット環境の確認ができるデバイスを準備します。スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、ポケットWi-Fiなどが含まれますが、移住後に使用する予定のデバイスを使うのがおすすめです。

もし移住後にスマートフォン、ノートパソコン、Wi-Fiを使用する予定の場合は、それら3つを内見の際に持ち込みます。内覧中は、寝室やリビングなどの自身が頻繁にネットを使うと予想される部屋に行き、実際にネットの接続を試してみましょう。ネット環境の良し悪しは、移住生活の快適度を大きく左右する要因です。

ネットが接続しにくい場所では、情報収集ツールが限定される、遠方で暮らす家族や友人と連絡が取りにくい、趣味や娯楽が限られるといった暮らしにくさが目立ちます。また、リモートワークなどを行う予定の方にとって、安定したネット環境は必要不可欠です。業務に大きな支障を来す恐れがあるため、内見の際はネットの接続状態をよく確認するよう心掛けましょう。

自治体の支援制度を活用する

田舎で不動産を探す際のポイントに、移住支援制度の活用が挙げられます。少子高齢化や人口の過疎化が深刻な田舎の自治体では、移住・定住者を呼び込むためのさまざまな移住支援を行っています。移住相談、交流会の開催、移住支援金の支給などバラエティー豊富な移住支援制度がある中で、特に多いのが住宅に関する助成金です。

移住者が現地で住宅を取得した場合に支給される助成金で、新築、中古、空き家などが対象となります。住宅費の大幅な節約に繋がるため、移住地が実施する移住支援内容についてよく確認することが大切です。ただし、住宅に関する助成金の受給条件は、自治体ごとに細かく定められています。移住者の年齢、取得した住宅の広さ、建設された年、空き家バンク利用の有無などが条件に含まれることもあるため、詳細を把握した上で不動産を取得しましょう。移住支援制度が充実した自治体を選ぶことで、経済的メリットの大きな田舎暮らしを楽しめます。

定住できるか判断してから購入をする

田舎で不動産を購入する際は、移住地に定住できるかどうかをよく考えることがポイントです。移住前と移住後の環境が全く異なる場合、移住地に上手くなじめない可能性があります。例えば、大都市から田舎エリアへの移住では、利便性が悪い、人間関係が難しい、仕事が見つからない、学校の選択肢が少ないといったデメリットを感じがちです。
長く暮らすことでストレスになるリスクもあり、定住することが困難なケースも多くなっています。田舎移住に伴って住宅を購入してしまった場合、移住地になじめなくても簡単に引っ越すことはできません。経済的な負担と大きな手間をかけて引っ越すことになるため、注意が必要です。田舎暮らしを始める際は、まずは賃貸物件に住むのがおすすめです。
移住地の環境や生活になじめなくても、賃貸契約を更新するタイミングで引っ越すことができます。気軽に田舎暮らしに挑戦できることから、「田舎に住んだことないから上手くやっていけるか不安」「地域になじめるか自信がないからいきなり家を買うのは怖い」という方でも安心です。

一緒に引っ越す家族ともたくさん話し合って決める

田舎で不動産を探す際に忘れてはならないのが、家族との話し合いを徹底することです。家族と共に田舎へ移住する場合、家族全員の意見を尊重することが大切です。住宅に関する要望や避けたいポイントなどは、人それぞれ異なります。
自分自身が良いと思っても、家族も同じように感じるとは限りません。家族全員が気持ち良く暮らせる不動産を見つけるためにも、家族会議の場を複数回にわたって設けるよう心掛けましょう。住宅に関する不満を持つ家族がいた場合、本人がストレスを感じるのはもちろん、その他の家族にも精神的な影響が出る可能性が高くなっています。家族円満とは程遠い田舎暮らしになってしまうため、注意が必要です。

田舎暮らしを始める際の不動産探しの注意点

横並びになったチェックリスト

不動産探しの注意点を押さえることは、満足度の高い田舎暮らしをする上でとても大切です。以下は、田舎エリアで不動産を探す際の注意点3つです。

  • 仕事を辞める前に移住先の住宅の契約をしておく
  • 収支の計算イメージをしてから住宅を決める
  • 購入か賃貸かはよく考えてから

プランニングと段取りに力を入れることで、スムーズかつ不備のない不動産探しに繋がります。注意すべきポイントを意識し、長いスパンで田舎暮らしを楽しめる相性抜群の不動産を見つけましょう。それでは、各項目に関する詳細を解説していきます。

仕事を辞める前に移住先の住宅の契約をしておく

田舎移住のために不動産を探している方は、必ず退職前に住宅の契約を済ませましょう。田舎への移住を機に仕事を辞める場合、移住直後は無職の期間が発生します。入居審査における無職は大きなマイナスポイントとなるため、在職中に不動産を決めておくのが大切です。

移住する自治体がある程度決まったら、本格的な不動産探しと内見をはじめましょう。仕事を辞める前に新居の契約を行うことで、移住地で暮らす住宅を確保することができます。

移住先の住宅を押さえていない状態で退職した場合、住む場所を完全に失ってしまう可能性もあります。「移住できる状態なのに家だけが決まらない」「早急に不動産を見つけないと田舎に引っ越しても住む家がない」という状態に陥ってしまうため、注意が必要です。

収支の計算イメージをしてから住宅を決める

田舎暮らしのために不動産を探す際は、収支バランスに基づいた住宅選びが大切です。移住後の住宅費を問題なく支払っていけるか否かは、収支の計算をしない限り判断できません。あらかじめ移住後の収支バランスを計算しておき、経済的に無理のない住宅を探しましょう。

収支の計算イメージがないまま不動産を決めた場合、「生活費に思ったよりお金がかかって住宅費を捻出するのが大変」「こんなに移住後の収入が下がるならもっと安い住宅にすればよかった」といった後悔に繋がる恐れがあります。最悪の場合は、家を手放すといった判断を余儀なくされるケースもあるため注意が必要です。収支の計算を行う際は、移住地のおおよその物価と平均収入について調査してみましょう。

もし就きたい業種などが決まっている方は、現地企業が掲載する募集要項の給与額などをチェックするのもおすすめです。具体的な収支バランスを導き出すことで、移住後の経済状況をより正確に把握することができます。自身に最適な不動産を見つけるためにも、収支の計算は忘れずに行いましょう。

購入か賃貸かはよく考えてから

住宅を購入するか賃貸で暮らすかについて考えることは、田舎暮らしを始める上で非常に重要です。持ち家には、リフォームして自分好みの家づくりができる、資産になる、購入費を払い終われば住宅費がゼロになるといったメリットがあります。しかし、固定資産税や修繕費などの出費が多い、住み替えがしにくいといったデメリットがあるのも現実です。
賃貸で暮らす場合は、ライフステージに合わせて引っ越せる、初期費用が少ないといったメリットがある一方で、家賃を払い続ける必要がある、DIYやリノベーションができないといったデメリットも見られます。自身にとっての暮らし心地やコスパが良い住み方はどちらかをよく考え、どのような住宅で田舎暮らしをするかの判断材料にしましょう。尚、移住地にあまりなじみがない場合は、賃貸生活からスタートするのがポイントです。自身がその地に適応できるかどうかを見極めながら暮らせるので、精神的なプレッシャーの少ない移住生活を送れます。

まとめ

快適な田舎暮らしは、不動産探しの方法とコツを押さえることで実現します。ネットの掲載物件数が豊富でない分、空き家バンクや不動産屋の活用、自治体、不動産屋、地元住民、先輩移住者への相談を通して情報収集を行いましょう。また、移住前の準備や調査を計画的に行うことで、自身にとって住み心地の良い不動産を見つけることに繋がります。今回ご紹介した探し方やコツを参考にして、素敵な住宅で理想の田舎暮らしを叶えてくださいね。