田舎暮らしで釣りを始めるメリット

釣りに対して、「おじさんがしているイメージ」「待ち時間が長くて退屈そう」といったマイナスの印象を持つ方もいるのではないでしょうか?実は釣りには、田舎暮らしとの相性が抜群という特徴があります。
釣り好きの方はもちろん、釣りの経験がない方も、田舎移住を機に釣り生活を始めてみてはいかがでしょう?
田舎暮らしで釣りをするメリットには、以下のようなものがあります。
・山・川・海に至るまでとにかく釣り場が豊富
・釣り人が少ないので伸び伸びと釣りが出来る
・釣った魚で自給自足生活が楽しめる
大自然が魅力の田舎エリアは、釣りに最適な環境です。のんびりと趣味に没頭できるほか、自給自足といった田舎ならではの暮らしを叶えられる点もポイントです。
それでは、各メリットについて以下で詳しくチェックしていきましょう。
山・川・海に至るまでとにかく釣り場が豊富
田舎暮らしと釣りの相性が良い理由に、多彩な自然環境が挙げられます。人里離れた田舎エリアには、山、川、海をはじめとするバリエーション豊富な自然が広がっています。そのため、山釣り、川釣り、海釣りといったさまざまな種類の釣りを楽しめる点がポイントです。
山釣りとは、山の奥深くに位置する渓流で行う釣りのことです。釣れる魚の種類はイワナやヤマメで、素材の味を活かしながら調理できるといったメリットがあります。
また、川釣りで狙える魚は、タナゴ、ハゼ、コイ、ブラックバスなどです。衛生面や寄生虫などのリスクもあるため、初心者の方が食用にするにはやや危険が伴います。
ただし、リリースすることを前提としている場合は十分に楽しめるので、趣味で釣りがしたい方に最適です。
海釣りは、別名・堤防釣りやウキ釣りとしても親しまれています。堤防に座って釣りをするスタイルが一般的で、食卓でもお馴染みのアジ、サバ、イワシ、ヒラメなどを釣ることができます。
一口に釣りと言っても、その種類は多種多様です。環境が違うのはもちろん、釣れる魚や楽しみ方も大きく異なります。
「釣りが好きだから気分で場所を変えられる地域に住みたい」「趣味を充実させるために釣りを始めてみたい」という方は、釣りに適した田舎暮らしを検討してみてはいかがでしょう?
釣り人が少ないので伸び伸びと釣りが出来る
移住先で釣りをする場合、のんびりとした時間を楽しむことができます。都市部と比較して、田舎エリアは人口が少なめです。そのため、釣りスポットも混み合わないというメリットがあります。
釣りは、バーベキューやキャンプと同様にアウトドア派から人気のアクティビティです。特に大都市に近いエリアでは、混雑し合う、子どもを連れていきにくい、周囲の目やマナーが気になるといったデメリットを感じやすくなっています。
一方で人口の絶対数が少ない田舎エリアの場合、パーソナルスペースを確保しながら釣りの時間を堪能できます。ストレスを感じることなく趣味を楽しめるので、田舎暮らしを検討中の方は釣りができるエリアを移住先候補に加えてみましょう。
釣った魚で自給自足生活が楽しめる
自給自足生活に憧れている方は、田舎暮らしに向いています。
釣りには、釣った魚を食用にできるというメリットがあります。特に海釣りの場合は、マダイ、マグロ、カツオといった馴染み深い魚を手に入れられるのが魅力です。
また、山釣りでもイワナやヤマメといった魚が釣れることから、食材として活用することができます。
釣りは、自給自足生活に適したアクティビティです。農業のように田畑を耕す、日々の手入れを行う、温度管理をするといった手間がなく、誰でも簡単に始めやすくなっています。
道具を用意することで気軽に挑戦できるので、「自給自足に憧れるけど準備やメンテナンスが大変な農業はハードルが高い」「気が向いた時だけ手軽に自給自足できる暮らしがしたい」という方におすすめです。
憧れの釣り生活を実現するためのポイント

移住先で釣りを楽しむ場合、充実度をアップさせるためのポイントを押さえておくことが大切です。田舎移住を機に釣り生活をしたい方は、以下の4つを意識しましょう。
・魚ごとに釣れる時期を把握しておこう
・初心者の方は「餌釣り」から始めよう
・サバっこ(サバの稚魚)は優秀な餌
・釣りスポットまでの移動時間も考慮して移住先を選ぼう
釣りは、生き物である魚を相手にするアクティビティです。魚の生態をきちんと理解し、釣りの成功率を高めるように心掛けましょう。また、釣りに関するテクニックや知識を習得することにより、初心者の方でも釣り生活を充実させることができます。
釣りスポットまで通える範囲内かという点についても考慮し、理想の田舎暮らしを叶えてください。
それでは、各ポイントの詳細を説明していきます。
魚ごとに釣れる時期を把握しておこう
釣り生活をする場合、シーズンごとに釣れる魚が異なる点に注意しましょう。野菜や果物の収穫と同じように、魚にも旬や釣りシーズンが存在します。春夏秋冬に合わせて釣りの状況も変化していくので、そのことを理解した上で釣りに臨むよう心掛けましょう。
一般的に、春は魚が豊富なシーズンと言われています。寒い冬の後の産卵期となっており、浅瀬に多くの魚が集まりやすいという特徴が見られます。春に釣れる主な魚は、マダイ、スズキ、メバル、ヤマメ、イワナなどです。また、暑い夏も魚釣りに適したシーズンとされており、マグロ、カツオ、アジ、鮎が釣りやすくなっています。
秋になると、海辺で釣れる海産物が多くなります。カンパチやアオリイカのほか、春と同様にマダイが釣れる可能性も高めです。1年の中で最も気温・水温が下がる冬場は、釣りがややしにくい季節です。しかし、カワハギ、ヒラメ、ワカサギなどが比較的釣りやすく、冬場でも十分に釣りを楽しむことができます。
日本は、四季の温度差が比較的大きな国です。そのため、季節ごとに釣れる魚に違いが見られます。「旬の魚を自分で釣って食べてみたい」「海産物を自給自足する田舎暮らしに憧れている」という方は、シーズンごとの旬の魚に関する知識を増やして成功率の高い釣り生活を目指しましょう。
初心者の方は「餌釣り」から始めよう
釣りに初めて挑戦する際は、餌釣りからスタートするのがポイントです。釣りには、ルアー釣りと餌釣りの2種類が存在します。ルアーを付けて魚をおびき寄せるのをルアー釣りと呼ぶ一方で、オキアミやアミエビなどの生きた餌を使う釣りを餌釣りと呼びます。
ルアー釣りの場合、偽物をまるで生きている魚かのように擬態しなければなりません。動かし方などの高度なテクニックが必要となり、ベテラン向きの釣りスタイルです。
一方で、本物の生きた餌を使う餌釣りは、魚が食いつく確率を上げられるという特徴があります。初心者でも比較的簡単に魚を釣ることができるため、釣りに対する楽しさや満足度を体感しやすくなっています。
サバっこ(サバの稚魚)は優秀な餌
生餌を使って釣りをする場合は、サバっこを活用するのがおすすめです。
サバっことは、サバの稚魚のことを指します。現地で釣ったサバっこを餌として使うことにより、より大きな魚を釣り上げることができます。
サバっこは、生餌に向いている魚です。海底や狭い箇所を泳ぐ習性がなく、トラブルが起こりにくいというメリットがあります。初心者でも活用しやすいので、釣りをする際はぜひ実践してみましょう。
釣りスポットまでの移動時間も考慮して移住先を選ぼう
田舎暮らしと釣り生活を両立させたい方は、釣りスポットに近いエリアに移住するのがおすすめです。
釣りは、魚が生息する場所でしかできません。どこでも楽しめる趣味というわけではないので、あらかじめ釣りスポットをリストアップするよう心掛けましょう。
主な釣りスポットは、海、川、山などです。特に海沿いは年間を通して釣れる魚が多く、食用にも向いているというメリットがあります。
せっかく田舎エリアに移住しても、「釣りスポットが遠すぎて全く釣りに出掛けられない」「往復だけで時間も体力もなくなってしまう」となっては意味がありません。気軽に通える範囲内を移住先に選び、ストレスフリーで釣りを楽しめる環境を整えましょう。
釣り好きにオススメの移住先10選!

移住後に釣り生活を満喫したい方は、釣りに適したエリアを選ぶようにしましょう。
例え人気の高い移住先であっても、釣りがしにくい地域では意味がありません。自分が求める憧れのライフスタイルを叶えるためにも、釣りがしやすい環境が揃った移住先を見つけることが大切です。
以下は、釣りを楽しむのに最適な移住先10か所です。
①北海道釧路市
②神奈川県三浦市
③千葉県南房総市
④静岡県焼津市
⑤和歌山県東牟婁郡串本町
⑥高知県室戸市
⑦広島県広島市
⑧佐賀県唐津市
⑨長崎県長崎市
⑩沖縄県
北海道から沖縄県まで、日本全国各地で釣り生活をすることができます。釣りに適しているというポイント以外にもさまざまな魅力を兼ね備えており、生活しやすい移住先です。
それでは、各エリアのおすすめポイントについて、各自治体や都道府県が実施する移住支援制度を交えながらお話ししていきます。
①北海道釧路市
釧路市は、北海道の東部に位置する自治体です。人口は16万人ほどとなっており、「雌阿寒岳」「釧路川」「阿寒富士」「阿寒湖」「シュンクシタカラ湖」といった豊かな自然環境の中でのびのびとした田舎暮らしを満喫することができます。
大自然が魅力の釧路市ですが、漁業、農業、製造業、商業、観光業、物流といった幅広い業種の仕事が多いエリアです。仕事の選択肢が豊富なことから、「移住後の就職活動が進めやすい地域に移住したい」「自分の経歴が活かせる場所で田舎暮らしを始めたい」という方におすすめです。
また、釧路市には、医療機関が充実しているというメリットがあります。「市立釧路総合病院」「釧路赤十字病院」「釧路労災病院」「釧路孝仁会記念病院」をはじめとする病院が多いことから、通院や入院が必要になっても安心です。
釧路市の主な釣りスポットは、「釧路港」「釧路東港」「釧路西港」です。太平洋沿岸という立地を活かした海釣りスポットが多く、サケ、コマイ、クロガシラ、シシャモなどを釣ることができます。ほかにも「千代の浦マリンパーク」といった公園内の釣りスポットがあり、ファミリー層が気軽に楽しめる環境が整えられています。

尚、釧路市では、ワーケーションに力を入れています。コワーキングスペースなどを活用することで、リモートワークをしながら釧路市でのお試し移住に挑戦できる仕組みです。釧路の市街地を対象とした都市型ワーケーションと、国立公園で移住体験ができるリゾート型ワーケーションがあるため、自分の理想のライフスタイルに近い環境でお試し移住ができます。
②神奈川県三浦市
三浦市は、神奈川県の南東部に位置しています。東京までの所要時間は1時間半程度なので、「都市部へのアクセスが抜群の場所で田舎暮らしをしたい」「都会で生まれ育ったからいきなり不便な立地で田舎暮らしするのは不安」という方にとって暮らしやすさを感じられます。
人口は4万人強となっており、「相模湾」「東京湾」「太平洋」に面している海の多い自治体です。第一次産業が盛んな地域で、キャベツ、大根、スイカをはじめとする農産物のほか、マグロやサバなどの魚介類も豊富に獲れるという特徴があります。
海釣りに適したスポットとしても知られており、主な釣り場所には「間口港」「剣崎」「松輪江奈港」「宮川港」「城ヶ島」などが挙げられます。アジ、サバ、シロギス、メバル、クロダイ、ハゼ、イワシといったバラエティー豊富な魚が釣れることから、趣味を楽しみながら自給自足生活を目指せる移住先です。

また、三浦市では、トライアルステイを実施しています。空き家やマンションをお試し移住用の住宅として提供しており、さまざまな住宅タイプから選択することができます。住宅によって、1泊から1ヶ月以上の利用まで幅広い期間の滞在が可能です。
生活に必要な家電製品なども備え付けられているので、三浦市と自分自身の相性を移住前にしっかりチェックできる点がポイントです。
③千葉県南房総市
南房総市は、千葉県の最南端に位置する自治体です。人口は3万5,000人ほどで、公共交通機関はもちろん、「富浦インターチェンジ」「国道127号」「房総フラワーライン」といった道路交通の利便性が良い点も魅力です。
東京までは1時間15分程度で行き来できるので、都心まで通勤・通学できるというメリットもあります。
また、観光都市として知られており、「ローズマリー公園」「南房総白浜温泉郷」「和田浦海水浴場」「白間津花畑」といった自然に関連する観光スポットが多い自治体です。便利な生活環境と大自然の魅力の両方を堪能できるので、初めて田舎暮らしをする方でも適応しやすいという特徴があります。
南房総市では、「宝来島」「旧ガーデン下」「フローラルホール下」「布良望楼下」「原港」などが主な釣りスポットとなっています。クロダイ、メジナ、アジといった海の魚が豊富で、駐車場が完備されているスポットが多い点も嬉しいポイントです。

尚、南房総市に移住することで、「住宅取得奨励金交付制度」を受けることができます。新築住宅を取得した子育て世帯及び若者世代を対象としており、子育て世帯で100万円、若者世代で50万円が支給されます。ただし、認定長期優良住宅の場合は70万円、省エネ性能を有する住宅は40万円がプラスされる仕組みになっているので、住宅取得にかかる経費を抑えたい方に最適です。
④静岡県焼津市
静岡県焼津市は、人口13万人強の自治体です。県庁所在地の静岡市までは30分程度の所要時間となっており、ショッピングや外食を気軽に楽しむことができます。JR東海、路線バス、高速バスなどもあるため、交通の利便性を重視する方にもおすすめです。
焼津市は、お出かけスポットが多い点も魅力です。「石脇城」「兎沢古墳群」「花沢の里」「林叟院」をはじめとする遺跡や史跡のほか、「焼津黒潮温泉」や「笛吹段公園」などの自然を満喫できるスポットも充実しています。歴史派の方も自然派の方も満足できる観光地が多く、充実した休日を過ごせる移住先です。
また、野球場やテニスコートを併設した「焼津市総合グラウンド」や温水プール付きの「アクアスやいづ」などもあるため、スポーツを楽しみたい方や若い世代の移住者におすすめです。
焼津市では、「焼津港」「小川港」「石津浜公園」「高新田浜公園」「ふぃしゅーな」などが主な釣りスポットとなっています。アジ、シロギス、クロダイ、スズキといった海魚が豊富なので、「自分で釣った魚を食卓に出すのが夢だった」「魚はお店ではなく自分で釣って調理したい」という方に最適です。

尚、焼津市が行っている移住支援制度に、「やいづライフ」が挙げられます。移住・定住検討者のための支援サイトで、生活、子育て、住居、仕事、教育、イベントといった幅広い情報を収集することができます。焼津市の魅力について学べるのはもちろん、オンライン移住相談へのアクセスも可能となっているので、移住に関する不安を払拭できる移住先です。
⑤和歌山県東牟婁郡串本町
和歌山県東牟婁郡串本町は、本州の最南端に位置する自治体です。人口は1万5,000人弱で、年間を通して温暖な気候が魅力となっています。冬場に温かく過ごせる、夏場も気温が高くなりすぎないといったメリットがあり、子どもがいる家庭やシニア世代の移住者でも快適に暮らせる移住先です。
また、観光スポットの多いエリアで、「樫野埼灯台」「無量寺」「虎城山城」「紀伊大島」やラムサール条約に登録されている「串本海中公園」などがあります。文化と自然の調和が取れたエリアとなっており、さまざまなジャンルのお出掛けスポットを楽しめる点がポイントです。
串本町に移住した場合、「古座川河口」「大島漁港」「クレ崎」「有田漁港」「和深海岸」などが主な釣りスポットとなります。海釣りがメインとなっているので、自給自足生活を目指している方におすすめです。

尚、串本町では、「串本町不良空家等除却補助金」を実施しています。空き家を取得して改修する際の費用が補助される仕組みになっており、補助額は経費の3分の2以内で限度額50万円です。住宅環境の整備費用を大幅に節約することができるので、趣味を充実させながら経済的な田舎暮らしを実現できます。
⑥高知県室戸市
室戸市は、高知県の南部に位置しています。自治体全体が「室戸ユネスコ世界ジオパーク」に指定されており、環境保全や教育に力を入れています。
「野根山」「室津川」「室戸岬」などがある水と緑が美しい自治体で、ホエールウォッチングなどが楽しめる点も魅力です。自然との共存に適していることから、「自然に囲まれた環境で本格的な田舎暮らしをしてみたい」「都市部の気ぜわしさとは無縁の暮らしに憧れている」という方に適しています。
室戸市にある「室戸岬」は、高知県の最南端に位置する岬です。釣りに最適な環境となっており、「羽根漁港」「高岡漁港」「傍士漁港」「新村漁港」「行当漁港」「室戸岬漁港」などが主な釣りスポットとなります。初心者からベテランまで幅広い層が楽しめるスポットが多く、自分のお気に入りを見つけやすい点もポイントです。

尚、室戸市は、移住体験住宅が豊富な自治体です。吉良川、元、佐喜浜の3タイプの住宅があり、住宅街、市街地、海辺といった異なる環境での田舎暮らし体験に挑戦できます。1泊2日~27泊28日まで利用できるので、気軽に室戸市での移住生活を体験できるのはもちろん、長期間のお試し移住にもピッタリです。
⑦広島県広島市
広島市は、広島県の県庁所在地です。県内最大の規模を誇る自治体となっており、「パセーラ広島」「広島段原ショッピングセンター」「LECT」「エキシティ・ヒロシマ」といった商業施設が多い自治体です。日常の買い物はもちろん、ショッピングや外食なども楽しみやすくなっているので、初めての田舎暮らしでも利便性の良さを感じることができます。
また、広島市内では、「ひろしまフラワーフェスティバル」「ピースメッセージ灯篭流し」「住吉祭」をはじめとする祭りやイベントも多く開催されています。異なる雰囲気の催し物を季節ごとに堪能できるため、飽きとは無縁の田舎暮らしを叶えたい方におすすめです。
街中に位置する広島市ですが、多彩な釣りスポットを利用することができます。「吉島釣り公園」「宇品・波止場公園」「観音マリーナ海浜公園」といった公園内で釣りを楽しめるスポットが多く、路面電車で気軽に行ける、小さな子ども連れでも安心といったメリットを兼ね備えています。
尚、より本格的な釣りを楽しみたい場合は、「草津港」まで出向いてみましょう。

広島市では、「地域課題解決ネットワーク」と連携しながらさまざまな取り組みを行っています。主な支援内容には、移住・定住、創業、空き家の活用などが含まれています。移住に伴う引っ越し費用や、空き家のリフォーム代に対する補助金などが支給される仕組みになっており、快適度の高い田舎暮らしを叶えられる移住先です。
⑧佐賀県唐津市
佐賀県唐津市は、城下町としての雰囲気が色濃く残る自治体です。「唐津城」のほか、「名護屋城跡」「旧高取家住宅」「菜畑遺跡」「岸岳城跡」といった史跡や重要文化財が多く、文化と歴史を感じられる点が魅力です。
また、「虹の松原」「観音の滝」「屋形石の七ツ釜」「唐津温泉」「蕨野の棚田」などもあり、自然の豊かさもしっかりと堪能できる移住先となっています。海、川、田畑、山といったバリエーション豊富な自然環境に身を置いて暮らせるため、趣深い空間の中で本格的な田舎暮らしを楽しめます。
玄界灘に面している唐津市は、海釣りスポットが充実している自治体です。旧唐津市の「唐津湾」をはじめ、浜玉町、呼子町、鎮西町、玄海町といった広いエリアで釣りができるため、「その日の気分に合わせて色々な釣りスポットに出掛けたい」「自宅から通いやすい場所に釣りスポットがあると便利」という方におすすめです。

尚、唐津市では、移住コンシェルジュが開設されています。住宅、暮らし、仕事、子育て、コミュニティに関することまで幅広くサポートしており、対面、電話、メール、オンラインでの相談に対応しています。気軽に相談しやすいシステムになっているので、遠方で暮らす方や時間を確保しにくい忙しい方でも利用しやすい点がポイントです。
⑨長崎県長崎市
長崎市は、長崎県の南西部に位置する自治体です。県庁所在地でもあり、人口は4万人弱となっています。寒暖差の少ない過ごしやすい気候なので、「田舎暮らししたいけど特殊な気候の場所はハードルが高い」「できれば適応しやすい地域に移住したい」という方でも安心です。
また、造船所などがある長崎市は、工業が盛んな地域としても知られています。そのほかにも地形を活かした水産業や、異国情緒をセールスポイントにした観光業などに力を入れており、第一次産業、第二次産業、第三次産業のバランスが良い移住先です。仕事のジャンルが豊富なことから、再就職しやすいというメリットがあります。
長崎の中心地として機能している長崎市は、小学校から大学まで多彩な教育機関が設置されています。公立、私立、中高一貫校といった幅広い学校があるのはもちろん、大学附属の幼稚園などもあるため、子どもの教育機会が多いという点が魅力です。
長崎市は、「新長崎漁港」「三重漁港」「小浦船津海水浴場」「小瀬戸町ねずみ島」などで釣りを楽しめます。車を横付けできる、広い、穴場スポットといった各スポットのメリットがあり、のんびりと釣りの時間を満喫できる移住先です。

尚、長崎市では、「長崎市移住支援補助金」を交付しています。東京圏からの移住者を対象としており、単身世帯で60万円、家族世帯では100万円を受け取れる仕組みになっています。「長崎市子育て世帯ウェルカム補助金」との併用で10万円が加算されるので、移住生活にかかる支出を軽減したい方に最適です。
⑩沖縄県
沖縄県は、人口150万人弱の都道府県です。県庁所在地は那覇市となっており、美しい海と白い砂浜が魅力のエリアです。海に囲まれている沖縄県ですが、「於茂登岳」「泡瀬干潟」「浦内川」「池間湿原」といった多彩な自然環境に恵まれている点もポイントです。
また、独特の地形と気候を持つことから、イリオモテヤマネコ、ノグチゲラ、ヤンバルクイナといった天然記念物が生息していることでも知られています。環境保全やエコを意識しやすい地域となっており、「自然に寄り添える場所で田舎暮らしをしたい」「自然との共生や環境に優しい生き方と向き合いたい」という方にピッタリです。
沖縄県は、大きく北部、中部、南部に分類されます。北部の主な釣りスポットは、「山川漁港」「安和海岸」「屋我地漁港」「運天港」「名護漁港」です。
また、中部の場合、「平敷屋漁港」「南原漁港」「桃原漁港」「石川漁港」「赤野漁港」で釣りを満喫することができます。中部はうるま市に釣りスポットが集中しているため、頻繁に釣りがしたい方はうるま市やその近辺を移住候補地に挙げましょう。

南部の釣りスポットには、「三重城港」「志喜屋漁港」「奥武島」「馬天港」などがあります。南城市に比較的多くの釣りスポットがあるものの、那覇市でも釣りができます。都市部で生活しながら休日には釣りを楽しめるため、メリハリのある田舎暮らしを叶えられる移住先です。

尚、沖縄県では、移住検討者を対象としたオンライン移住体験ツアーを開催しています。沖縄での暮らしについて情報収集できるほか、先輩移住者のインタビューなども聞くことができます。動画を通して現地の様子を学べるため、臨場感たっぷりの中で移住体験できる点も魅力です。主なツアー先は、久米島、与那国町、石垣市、国頭村などとなっており、本格的な田舎暮らしに最適な地域が集結しています。
まとめ

釣りは、田舎暮らしと相性の良い趣味です。釣りスポットが多い、人が少ない、自給自足生活ができるなど、都市部では感じられないメリットが多くなっています。また、理想的な田舎暮らしを実現したい方は、釣りに関するテクニックを習得するのがおすすめです。知識やコツを学ぶことにより、ストレスフリーかつ満足度の高い釣り生活を目指すことができます。
移住先を選ぶ際は、生活のしやすさや自然環境の良さはもちろん、釣りスポットの充実度や移住支援制度の詳細についてもチェックしてみましょう。相性の良い移住先を見つけて、趣味を思う存分楽しめる田舎暮らしを叶えてくださいね。