田舎暮らしのメリットデメリット

田舎暮らしのメリットデメリット


田舎暮らしといえば、どんなことを想像されますか?
のんびりとした時間や温かな人との交流など、ほんわかとした癒しのある生活を思い浮かべる方もいます。

しかし実際に、田舎で生活をしてみると思い描いた理想の形ではないことも。
その為、重要なのが事前に田舎暮らしをしていく上でのメリットとデメリットを知っておくことです。
メリットを知っておくことで自分の中に余裕が生まれ、デメリットを知っておくことは、トラブルの事前回避にも繋がるので重要でしょう。田舎暮らしにおけるメリットとデメリットを紹介していきます。

メリット

田舎暮らしをして行く上で、最もメリットとなるのが「時間」です。
田舎暮らしにあこがれる方は、のんびりとした時間が過ごせると思われていますが、まさにその通りといえるでしょう。そしてその最たるものが「通勤時間」です。

「平成25年住宅・土地統計調査」による平均通勤時間の調査では、神奈川県が第1位で48.0分。
第2位が千葉県で45.7分で3位の東京都で43.8分です。さらに4位は埼玉県で43.7分と、1位から4位を首都圏が独占。そして、通勤時間の平均時間ランキングでは第47位は宮崎県の17.7分で、46位は島根県、45位は鳥取県と山陰地域がランクインしています。

通勤時間の平均では第1位の神奈川県と47位の宮崎県では、差が約2.7倍もあります。
田舎ですと、第1次産業の様な自営業だったり、会社務めでもマイカー通勤であったりと時間の制約のとらわれない通勤が可能です。

最近では、田舎でも道路の整備が行き届いている地域も多くすこし離れた都会地への通勤も便利に。
さらにコロナ禍によりリモートワークが盛んになった現状では、通勤の概念が根本から変わってきているので、今後も通勤時間は減少していくと思われます。のんびり暮らせる重要なカギが「時間」です。
田舎暮らしをする上で、最もメリットが期待できると言えます。

デメリット

田舎暮らしをしていく上で、最もデメリットになるのは「お金」です。
収入は都会地に比べると、同じ業種でも下がると考えておいた方がよいでしょう。
2020年に厚生労働省より発表された「賃金構造基本統計調査」によると、平均年収で最も高いのは東京都で595万2400円。そして最も低い青森県では、366万7900円です。

その差は1.6倍以上と、平均値でもかなりの差が開いているので、業種によっては差がそれ以上になります。
田舎暮らしをしていく上で重要となるのは、収入の確保です。
いくら田舎とはいえ、生活して行く上で自給自足で事足りる訳ではなく、生活に現金は必須。
その為、田舎暮らしをしつついかに現金収入を確保していくかが重要となってきます。

田舎暮らしでの生活費はどのくらいかかる?収支の相場

田舎暮らしでの生活費はどのくらいかかる?収支の相場

収入に対して増える支出の割合は田舎暮らしをしていく上でも、今の時代ではそれなりに「現金」が必要となってくるでしょう。自給自足で山の中に1人で生活するのであれば別ですが、一般的な生活をしていく上ではやはり重要な生活費。どのくらいあれば生活できるのかを紹介していきます。

生活する上で必要なお金

田舎暮らしをしていく上で、必要最低限なお金はどの様なものがあるでしょうか?
都会暮らしと変わらず必要なのは「食費」「住居費」「公共料金」の3つです。ただ、田舎ですと「食費」に関しては、おすそ分けや農家直販など、やり様によっては安くなります。

「住居費」も都会地に比べると安価でしょう。そして「公共料金」は生活地域によってまちまちです。
水道料金は総務省の「家計調査報告(家計収支編)2020年」によると北海道・東北地方が1人暮らしの1カ月平均2,648円で、最も高く、近畿が最安値の1,833円となっています。

この様に、田舎だから公共料金が安いという訳ではないので注意が必要です。田舎暮らしをする上で必要なお金は「車に関わるお金」と「暑さ・寒さ対策のお金」でしょう。田舎ですと、普段の移動はどうしても車が中心になってくるので自動車購入費にガソリン代や保険料、そして冬用タイヤなどの装備や維持費にお金が掛かります。

「暑さ・寒さ対策のお金」というのは、地域によって異なりますが、冬の寒さが厳しい地域でエアコンやストーブが必須な場合は都会地に比べると必ず電気代や燃料代が増加しています。
田舎暮らしをする上で欠かせないのは、車などの移動費と季節に伴う電気代、燃料費です。

収入は最低どれくらい必要?

田舎暮らしをしていく上で、最低限の収入はどのくらいでしょうか?生活の仕方などで一概には言えませんが、毎月10万円あれば生活に苦労することは無いと思います。食費や賃貸、公共料金に加えて車の維持費など、生活に必要なお金を合わせても10万円いかない程度です。

ただ最近はこれに加えてケータイやインターネットなど「通信費」が加わってきます。
さらに田舎暮らしの為に、車をローンで支払うともう少し増えて15万円程度です。
理想としては、田舎暮らしにあたって毎月15万円の収入があれば、生活に苦しむことは無いと思われます。

田舎暮らしをする際の注意点

田舎暮らしをする際の注意点

田舎暮らしをしていく上での注意すべきなのは、予想通りにはいかないことを理解しておくことです。
「田舎だから」という見方で行くと、大体は「こんなはずじゃなかった」と思うこともあるでしょう。
出来る限り、フラットな目線で行くと田舎暮らしに順応しやすいはずです。

イメージしていた生活と違ったと思いやすい

まず最初に陥るのが「もっとゆっくりできると思った」という状況です。田舎暮らしと言えども、現金収入は必至。その為、田舎で転職し一般企業に勤める人も多いです。
自分が思い描いていた、ゆっくりとした時間が流れる生活からは程遠い場合があることも、視野に入れておいた方がよいでしょう。

慣れるまで地域の人との距離感にわからない

田舎暮らしをする上で、気になるのは地域の人との距離感です。
集落の中に移住した場合は、周りは既に出来上がって何十年、へたすれば先祖代々からの付き合い。
そんな状況で、自分はどの様に接していけばよいか悩むことでしょう。
ここで重要なのは2点。

「田舎でも情報は行き届いている」と「近所全員が仲が良いとは限らない」という事です。
まず「田舎でも情報は行き届いている」というのは、最近はどんな田舎でもスマホは持っている人が多いし、ニュースも毎日放送しているというのが事実でしょう。

田舎の人であっても、いま日本がどういう状況で、自分の集落がどういう状況かは分かっています。
そこに移住してくる人に対して、警戒こそすれ悪い感情を持つ人はそういないはずです。

そして「近所全員が仲が良いとは限らない」というのは、あなた以外にも孤立していたり付き合いを億劫だと感じる人は近所にいるかもしれません。

都会から来たからと気負ったりせずに、フラットな気持ちで近所付き合いをすれば問題ないでしょう。
その上で大事なのはやっぱり「挨拶」です。
知らない人でも、近所で出くわしたら挨拶を交わしておけば、警戒されることも無く自ずと話しかけてくれることでしょう。

思うように仕事が決まらない場合がある

田舎暮らしでも現金収入が必要と書いていますが、仕事探しは本当に大変です。
都会でやっていた仕事が田舎ではない場合も多く、賃金の相場も安いのが主流でしょう。そこで、おススメは副業です。
クラウドなどで、都会でやっていた仕事や得意なことをすれば、収入の足しになります。

さらにどうしてもやりたい事があれば、起業というのも一つの手です。
田舎では、空き家等を使ったオープンスペースやシェアオフィスも増加しています。都会で生活をするよりも「時間」はあるので、思う様な仕事が無い場合は、副業や起業など新しい視点で取り組んでみるのも手ではないでしょうか。

田舎暮らしを失敗しないために

田舎暮らしを失敗しないために、重要なのは「準備」です。
その為、一気に移住を決めるのではなく段階的な移住がおすすめ。移住支援が充実している自治体も多く、移住後のフォローも手厚い地域もあるので、事前に自治体の職員や地域の人と交流を持つ事が大切です。

体験宿泊などをして移住してからの生活をイメージしておく

田舎暮らしを考える際に、重要なことは事前に移住候補地で生活をしてみることです。その際に、宿泊をどうするかも問題の一つでしょう。

自治体によっては農家民泊やお試し住宅など、移住前から地域で暮らせる仕組みが充実している場所もあります。
移住を考えたら、まずその自治体に問い合わせてみて、職員と一緒に地域を巡ってみれば、将来的な生活像も見えてくるはずです。

自治体などに事前に仕事や生活などを相談しておく

移住を本格的に考えたら、次に重要なのが住む場所と仕事です。
住む場所に関しては、地元不動産だけでなく自治体が空き家の改修と賃貸の窓口になっているところもあります。
せっかくの田舎暮らしだったら一軒家でと考えている人にとっては、空き家物件の賃貸契約であればハードルも低くなります。

そして仕事に関しては、都会で行われている移住相談会などでは企業が参加する場合もあります。移住前にあらかじめ就職先を決めておくことは、すぐに新生活をスタートする上でかなり重要です。田舎暮らしを考えたら、まずは自治体の相談することでスムーズな移住ができます。

まとめ

田舎暮らしで失敗しない方法は、いかに事前準備をしておくかです。移住前から、地域の人と触れ合い、生活を体験することが重要でしょう。

あとは最低限の礼儀さえわきまえておけば、快適な田舎暮らしができるはずです。コロナ禍もあって、都会の時間に追われる毎日から、ゆとりのある生活にシフトする時代に拍車が。
あなたの人生において、移住は大切な選択ですので、じっくり焦らず自分にあった暮らしの選択をしてほしいものです。